WEKO3
アイテム
骨軟部腫瘍の炭素イオン線治療における皮膚反応の解析
https://repo.qst.go.jp/records/59483
https://repo.qst.go.jp/records/594836b92c59b-d3be-4c9a-bb87-5b83872d2812
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2002-12-18 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 骨軟部腫瘍の炭素イオン線治療における皮膚反応の解析 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
柳, 剛
× 柳, 剛× 辻井, 博彦× 宮本, 忠昭× 溝江, 純悦× 鎌田, 正× 辻, 比呂志× 小藤, 昌志× 柳 剛× 辻井 博彦× 宮本 忠昭× 溝江 純悦× 鎌田 正× 辻 比呂志× 小藤 昌志 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 【目的】切除不能骨軟部腫瘍に対する炭素イオン線治療の成績は、局所制御率70%以上と極めて良好である。一方、線量の増加に伴い、一部にgrade3 以上の皮膚反応が報告された。これらの皮膚反応をあらかじめ予測することができれば、今後の治療にとって大変有用である。今回我々は、炭素イオン線に対する皮膚反応を臨床的に再評価し、これらをdose volume histogram を用いて分析した。また同時に、肺癌に対して炭素イオン線治療を行った症例において、肺への臨床反応に対するDVH分析を試みた。【方法】1996年6月〜2000年2月に、放医研において炭素イオン線治療が施行された切除不能骨軟部腫瘍57名64病巣および1994年11月〜1998 年7月に非小細胞性肺癌で炭素イオン線治療を施行された46名46病巣を対象とした。炭素イオン線に対する皮膚および肺の臨床的反応の評価には、RTOG のスコアリングシステムを利用し、dose volume histogram を用いてこれを解析した。さらに、皮膚反応の評価には体表面の線量分布により算出されたdose surface histogramも利用した。【結果】骨軟部腫瘍における早期皮膚反応の臨床的評価は早期反応35例、遅発性反応27例を評価し、grade 0:1例、grade1:11例、grade2:15例、grade3:7例、grade4:1例であり、遅発性皮膚反応の臨床的評価は、grade 0:1例、grade 1:12例、grade 2:4例、grade 3:6例、grade 4:4例であった。肺癌における早期反応の臨床的評価はgrade 0:40例、grade 1:1例、grade 2:3例、grade 3:2例、遅発性反応の臨床的評価は、grade 0:10例、grade 1:35例、grade 2:1例、grade 3:0例であった。骨軟部腫瘍に対するDVHおよびDSHのgrade毎の平均値は、皮膚の早期反応、遅発性反応の臨床的評価と特に高線量領域においてよく相関していた。さらに、早期反応と遅発性反応との相関も示唆された。しかし、皮膚反応DVHにおいて高線量で高体積を呈しながらも、高度の臨床反応を示さない症例が存在した。また、皮膚のごくわずかな領域にみられた最大の皮膚反応とDVHとは相関を示さなかった。また、肺癌における早期反応は、DVHとの関連を認めず、放射線治療以外の要因の関与が強く示唆された。【結論】炭素イオン線に対する皮膚および肺の臨床的反応について、DVHによる解析を試みた。DVH解析によりこれらの反応を事前にある程度は予測することが可能であったが、一部には、これらに基づく予測を逸脱する症例が存在していた。炭素イオン線に対する臨床的反応には、線量体積関係以外に、個人の遺伝的感受性等の因子が関与している可能性も十分に考えられ、この分野についての分子生物学的な手法を用いた検討に期待したい。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 放医研シンポジウム第二回重粒子医科学センター/第1回フロンティア研究センター合同シンポジウム オーダーメイド放射線治療をめざして | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2002-11-29 | |||||
日付タイプ | Issued |