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アイテム
粒子線がん治療の基礎としての放射線生物学
https://repo.qst.go.jp/records/59075
https://repo.qst.go.jp/records/59075526d8ad3-648d-41b0-a3b6-f307c217c075
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2002-06-05 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 粒子線がん治療の基礎としての放射線生物学 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
古澤, 佳也
× 古澤, 佳也× 古澤 佳也 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 1994年、対がん十カ年総合戦略の一環として放医研に医療用として初の重粒子線がん治療装置(HIMAC)が完成し臨床試行が始まった。粒子線を病巣まで到達させるには大型加速器が必要で、ローレンスバークレー研究所では物理実験用加速器で粒子線治療の為の生物実験と治療(1976-1992)が行われたが、現在は中止されている。最近の技術革新で病院内に設置可能な比較的コンパクトな加速器の開発が進み治療専用加速器も建設されている。なかでも日本では6つもの施設が稼働中あるいは建設中であり世界でも類を見ない状況である。粒子線による治療が行われる背景には、今後増加が予想されるにも関わらず従来の方法では治癒が困難ないわゆる難治癌に対する新しい治療法への強い期待があり、これは粒子線のもつ空間的な線量分布の良さと強い生物学的効果という二つの特徴に負うところが大きい。しかし粒子線は身体に入射後、深さに従ってその線質が変化し飛程の終端部で特徴的な線量付与ピーク(Bragg peak)を形成する。Bragg peakはその幅が狭いので治療ではその幅を広げるため、組織は線質の異なる粒子線での混合照射となる。また体内で入射粒子と異なった線質を持つ二次粒子が発生し、組織は混合粒子によって照射される。さらに二次粒子は飛程が大きいため標的組織の後方の組織への影響も無視出来ない事と、その粒子の種類は入射粒子より小さい全ての粒子を含む為、病巣内のあるいは正常組織における生物効果は単純な計算では評価しにくい。このため粒子線治療の高度化のためには基礎となる放射線生物学的研究が重要である。 HIMACの共同利用が始まってから7年が過ぎた。本装置が癌治療を主目的として建設されたため課題の内容も治療関連が多いが、放射線生物学の研究課題を網羅する形で非常に広範囲な研究課題が並んでいて、これらの成果は将来も治療ビームと治療法の確立に用いられ、より効率的な治療法の開発に役立つであろう。今後すばらしい研究成果があがることが期待される。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本放射線影響学会第44回大会(合同シンポジウム;放射線生物学のがん治療に与えるインパクト) | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2001-10-31 | |||||
日付タイプ | Issued |