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アイテム
放射線誘導性アポトーシス制御機構とプロテインキナーゼC機能
https://repo.qst.go.jp/records/57263
https://repo.qst.go.jp/records/5726311928c18-1ae4-41a8-b3f2-7093aca2d96e
Item type | 一般雑誌記事 / Article(1) | |||||
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公開日 | 2007-04-11 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 放射線誘導性アポトーシス制御機構とプロテインキナーゼC機能 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | article | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
中島, 徹夫
× 中島, 徹夫× 中島 徹夫 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 生物の放射線応答現象は様々な角度から検討されてきた。染色体異常、DNA修復反応、 増殖死などが影響の指標として研究され、その機構解析が行われてきた。アポトーシスも放射線によって引き起こされる生体応答反応の一形態である。アポトーシス研究は古くはKerrらによる現象の報告にはじまるが(1)、放射線によって引き起こされるアポトーシスにおいてはPottenらの報告などに遡ることができる(2,3)。アポトーシスは放射線による損傷細胞を除去し、発ガンや奇形形成を防ぐなどの役割があると考えられてきた。その後、多くの機構解析研究がなされ、様々な興味深い分子機構が機能していることが明らかになってきた。アポトーシス機構の研究のなかで特に面白い発見のひとつにはDNA損傷からのシグナルですべて説明しうるという放射線影響の概念が再考されるような膜系シグナルの検出がなされたことがあるのではないだろうか。それまでにもDNA以外の部位への放射線影響解析はなされていたが、その生物学的応答反応のなかでの役割については明らかでなかった。そのためアポトーシスまでの道筋でその重要性が明確に指摘されたことは意味するところが大きかった。 一方でプロテインキナーゼC(PKC)はCa2+,膜脂質依存性の酵素として同定されて以来、核や細胞膜など細胞内の様々なコンパートメントで働くことが示され、多くの生物機能に関与することが明らかにされてきている。PKCは膜依存性の酵素であること、放射線によりPKCが活性化されること、PKC活性修飾が放射線感受性を変化させることなどが報告されている。このようなことからPKCの機構研究は放射線によるDNA、膜系を介する細胞影響の総合的理解に重要であることが認識され、アポトーシス機構における関与が研究され今日に至っている。ここではアポトーシスの制御機構の面から放射線応答反応をとらえ、PKCが関与する主なカスケードを整理し、他のカスケードとの関連を指摘しながらPKCネットワークを概観したい。 |
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書誌情報 |
放射線生物研究 巻 42, 号 1, p. 15-26, 発行日 2007 |
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ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||
収録物識別子 | 0441-747X |