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アイテム
内分泌かく乱物質と放射線発がん
https://repo.qst.go.jp/records/57001
https://repo.qst.go.jp/records/57001edb23b9f-1ed5-41d0-8ad0-00ba24593820
Item type | 一般雑誌記事 / Article(1) | |||||
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公開日 | 2006-05-31 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 内分泌かく乱物質と放射線発がん | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | article | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
今岡, 達彦
× 今岡, 達彦× 西村, まゆみ× 永井, 絢也× 島田, 義也× 今岡 達彦× 西村 まゆみ× 永井 絢也× 島田 義也 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 放射線の晩発障害のひとつにがんがある。放射線によってひきおこされるがんとしては、甲状腺がん、白血病、女性の乳がんの三者が、疫学調査などからよく支持されている。発がんは放射線の生物影響の中でもしきい値の有無がよくわかっていないため、放射線防護の立場から低線量でも影響があるものとして扱われている。日常生活における発がん因子の第一位は食事であり、続いて喫煙、ウィルス、性習慣、公害、職業、アルコール、医薬品、工業生産、食品添加物となっており、放射線のランキングはかなり低い(1)。 リスク評価は一般的に、研究対象となる因子が主たる因子として単独で作用するという仮定に基づいて行われており、それは放射線に関しても例外ではない。しかし他の因子の暴露がある場合、複合効果はそれぞれの因子単独の効果の合計より大きい場合と小さい場合があることが明らかになってきている。人間は上記のような発がんの原因となる生活環境因子にさらされているので、低線量放射線の発がん影響を評価しようという場合、他の生活環境因子との複合効果がきわめて重要な問題となってくる。発がんに関して、放射線との複合効果が認められる、あるいは疑われている因子には、アスベストや粉塵による物理的刺激、制がん剤やその他の遺伝毒性物質、喫煙、金属(とくにヒ素)、ホルモンなどが挙げられる(2)。とくに乳がんと甲状腺がんは、性ホルモンや甲状腺刺激ホルモン(TSH)などのホルモンによって機能を調節される器官に生じるがんであるから、放射線によって誘発されるという側面とともに、ホルモンの状態に影響を受けて発症するという側面も持っている。 このホルモンの状態が環境中の化学物質によって影響を受けるという、内分泌かく乱の問題が近年注目されている。本稿では、そのリスクのいまだ未知数である内分泌かく乱物質(いわゆる環境ホルモン)についての知見をまとめ、放射線の発がんリスクとの関わりを推測した。 |
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書誌情報 |
放射線科学 巻 45, p. 242-247, 発行日 2002-08 |
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ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||
収録物識別子 | 0441-2540 |