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アイテム
2013年の福島沿岸域における海水および堆積物中に含まれる 放射性セシウム濃度分布とその挙動
https://repo.qst.go.jp/records/54526
https://repo.qst.go.jp/records/5452664b392fc-ce67-4af3-8f52-f3c00dfb715c
Item type | 会議発表論文 / Conference Paper(1) | |||||
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公開日 | 2014-12-10 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 2013年の福島沿岸域における海水および堆積物中に含まれる 放射性セシウム濃度分布とその挙動 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_5794 | |||||
資源タイプ | conference paper | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
福田, 美保
× 福田, 美保× 福田, 美保× 山崎, 慎之介× 青野, 辰雄× 吉田, 聡× 吉田, 聡× 長沼, 翔× 久保, 敦史× 嶋田, 啓資× 高澤, 伸江× 保坂, 拓志× 佐藤, 憲一郎× 山口, 征矢× 伊藤, 友加里× 石丸, 隆× 神田, 穣太× 福田 美保× 山崎 慎之介× 青野 辰雄× 吉田 聡 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 2011 年 3 月11 日の東京電力福島第一原子力発電所(福島第一原発;FDNPS)の事故に伴い環境へ放出された放射性物質は、汚染水や大気からの降下物、河川からの流入などを通じて海洋へと移行し、北太平洋の広範囲に拡散した。2014年3月でFDNPS事故から3年が経過し、福島沿岸域における海水中の放射性Cs(134Cs+137Cs) 濃度はFDNPS2号機サブドレインからの汚染水直接流出時に検出された濃度に比べて指数関数的に減少し、137Csは事故前(2000年代;~2 mBq/kg,)の10倍から100倍の濃度になった。海底堆積物の放射性Cs濃度は減少傾向にあり、137Cs 濃度は本事故前の10倍から1000倍の濃度に減少しているが、海水に比べてその濃度の変動幅が大きいため、海底付近での海洋生態系への影響が懸念されている。沿岸域は外洋域に比べて河川などを通じ陸源物質の流入の寄与が大きいことに加え、水深が浅く海底地形や海流の影響を受けやすいため、沿岸域においてより多くの観測点でデータを得ることは、海洋生態系や人体への健康影響評価、沿岸域での放射性核種の拡散モデルの精度を向上させるためにも重要である。そこで、本研究では福島沿岸域の海水と堆積物中の放射性Cs濃度の測定を行い、濃度分布要因とその挙動についての明らかにすることを目的とした。その結果、以下のことが分かった。 (1) 海水中のCs 濃度はFDNPSから南側で北側や東側よりも高く、表面から水深と共に減少していた。 (2) 堆積物表層(0 cmから3 cm)のCs濃度は、シルトなどのより細粒な粒子や有機物含有量の高い測点で高い傾向にあった。従って、堆積物表層の137Cs濃度は、海水中のCs濃度だけでなく、堆積物中の化学組成、水平輸送の強弱などに影響を受けると考えられる。 (3) 2013年5月現在、北緯37度10分から北緯37度40分、東経141度00分~東経141度20分における海水および堆積物中の137Csの蓄積量は3.5 TBqであり、海水は水深0 mから50 mまでに全体の約47%、水深100 m以上の海域の堆積物に約 66 %の137Csが存在していた。このことは、海水中の放射性Csは比較的浅い水深で拡散する一方で、堆積物中には水深100 mよりも深い海域により多く蓄積していることを示唆している。 |
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書誌情報 |
Proceedings of the 15th Workshop on Environmental Radioactivity (KEK proceedings) 巻 7, p. 201-205, 発行日 2014-12 |
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出版者 | ||||||
出版者 | High Energy accelerator Research Organization (KEK) |