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アイテム
実験動物の感染症と衛生管理
https://repo.qst.go.jp/records/54242
https://repo.qst.go.jp/records/542420dac2dd5-10fe-48d3-981c-179d273e9190
Item type | 会議発表論文 / Conference Paper(1) | |||||
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公開日 | 2010-09-27 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 実験動物の感染症と衛生管理 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_5794 | |||||
資源タイプ | conference paper | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
小久保, 年章
× 小久保, 年章× 小久保 年章 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 実験動物を適切に管理するためには少なくとも動物飼育施設の管理、育種・繁殖管理、衛生管理および動物愛護と福祉への配慮が必要である。これらの項目のうちどれか一つでも欠けたとしたら、動物施設としての健全な運用は難しくなり、信頼性のある動物実験に支障を来すことになる。今回は衛生管理の観点から実験動物の感染症について述べる。 実験動物に重篤な症状や病変を惹起させる感染症、例えばセンダイウイルスによる肺炎などは、微生物学的統御が進み、また実験者(研究者)および施設管理部門の衛生管理等の強化によりほとんどみられなくなった。具体的には病原微生物に感染している動物を飼育する際には、隔離飼育施設等で飼育を行い、動物を取り扱う人も微生物の蔓延防止のためにより衛生的な管理を行っている。また感染動物を微生物クリーニングにより清浄化して、実験に供していることなどである。 一方、パスツレラ菌や消化管内原虫など通常では病原性を示さない微生物感染が全国的に増加しつつある。この原因は色々と考えられるが、その一つにブリーダーの感染事故、感染した動物の導入等があげられる。このように現在の実験動物の感染症対策は、通常は病原性を示さないが実験処置等で動物の状態悪化がみられると病原性を示すような微生物対策が必要となっている。そのためには異常動物の早期発見が重要である。即ち、視診、触診等を普段から面倒がらずに行うことである。そうすることで、動物の異常を早期に見つけ出されるのみならず、動物も実験者に慣れて実験処置が容易になり、良い実験結果が得られるようになる。また体重は動物の状態を客観的にみるのによいパラメーターであると考えられるので、定期的な測定を勧める。さらに動物施設内に入室する際、異なる動物施設へ入る順番など、動物施設毎の規則を厳守することである。これを疎かにすると雑菌等の混入の原因につながり、適切な動物施設管理を破綻させる恐れがある。このようにソフト面とハード面がバランスよく融合出来ている状態になって、初めて実験動物の適切な管理ができているといえる。 |
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書誌情報 |
放医研技術報告会報文集 号 NIRS-M-191, p. 52-56, 発行日 2006-04 |