WEKO3
アイテム
リン酸肥料施用により農耕地土壌に付加されたウラン量の推定
https://repo.qst.go.jp/records/53776
https://repo.qst.go.jp/records/5377679d6ee0d-58da-4078-96d8-2916d21037bf
Item type | 会議発表論文 / Conference Paper(1) | |||||
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公開日 | 2006-12-21 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | リン酸肥料施用により農耕地土壌に付加されたウラン量の推定 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_5794 | |||||
資源タイプ | conference paper | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
田上, 恵子
× 田上, 恵子× 内田, 滋夫× 田上 恵子× 内田 滋夫 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 天然に存在しているウラン(U)とトリウム(Th)の濃度は微量であり、地球の大陸地殻上層上部で、Uは2.5-2.8 mg/kg、Thは10.3-10.7 mg/kgと推定されている。これらの元素の壊変系列が大地放射線に寄与することから、表層土壌中のUとThの濃度分布状況を把握することは重要である。以前はUやThを測定するために化学分離の後に放射能測定が行われていたが、近年は土壌試料を全分解し、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)で測定する方法が良く行われている。そこで我々も平成14-16年に全国の農耕地土壌中の濃度をICP-MSで測定した。その結果、土壌中のUやTh濃度定量結果はこれまでの報告値の範囲であったが、U/Th濃度比に着目すると、日本の地殻(0.28)1)、非農耕地(0.23)2-4)、河川堆積物(0.20)1)に比べて高い傾向が認められた。 U/Th濃度比が高い理由として、リン鉱石由来のリン酸肥料施用による農耕地土壌でのUの蓄積が挙げられる。リン酸肥料中のU濃度は土壌中濃度(2-4 mg/kg程度)に比べて高いものが多く、10-570 mg/kgの濃度が日本国内だけでなく世界的にも報告されている5-7)。その一方で、リン酸肥料中のTh濃度は土壌中の濃度程度またはそれ以下であることが多い5,6)。したがって、リン酸肥料中のU/Th濃度比は表層土壌中に比べて著しく高いが、その比は原料のリン鉱石や肥料製造工程によって異なり、U付加量は必ずしも施肥の量に比例しない。しかし、これまでにどの程度農耕地土壌にUが付加されたのかについて推定するために、U/Th濃度比を用いて検討を行った。 |
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書誌情報 |
Proceedings of the Workshop on Environmental Radioactivity (KEK Proceedings) 巻 7, p. 26-29, 発行日 2006-12 |