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内容記述 |
【目的】MRIを用いたglymphatic systemの指標に血管周囲腔拡大(EPVS)とALPS indexがある。今回我々は、繰り返す脳震盪歴を有するアスリートの長期経過例においてMRIを用いたglymphatic dysfunctionと高次脳機能障害との関連ついて評価した。 【方法】アスリート群26名 (43.2±10.4歳、プロボクサー18名、他8名) に対して3T MRI装置を用いて3D-T1WIを撮像し、全脳のEPVS体積を計測し、全頭蓋内容積(ICV)で補正した。このうちDTIが撮像された21例 (41.2±9.4歳)に対してALPS indexを評価した。これらのMRI指標を年齢・性別を調整した30名の健常者群 (48.3±13.6歳)と比較した。さらに、アスリート群のMRI指標と、神経心理検査(MMSE、WCST)との相関解析を行った。 【倫理的配慮】被験者には、個⼈情報の保護について⽂書と⼝頭で説明を行い、書⾯で同意を得た。 【結果・結論】アスリート群は健常群と比較して、EPVS体積は有意に増大し(EPVS/ICV×10⁵: 33.9±16.6 vs. 26.9±17.9, p<0.05)、ALPS indexは有意に低下した(1.5±0.1 vs. 1.6±0.2, p<0.05)。アスリート群のEPVS体積は年齢、WCST (ρ=0.55, p<0.01, ρ=-0.42, p<0.05) 、ALSP indexはMMSE (ρ=0.49、p<0.05) と有意に相関した。EPVS体積、ALPS indexは頭部外傷後長期経過例のglymphatic dysfunctionを反映し、高次脳機能障害にも関連する。 【考察】EPVSはBlood brain barrierの透過性低下、ALPS indexは白質損傷が関連し、外傷後の慢性神経炎症の影響が推察される。 |