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内容記述 |
コンプトンカメラを用いたコンプトンイメージングは,PET,SPECTに続く新しい核医学診断装置のモダリティとして注目されている。特に,高エネルギー物理や宇宙物理の分野で発展してきた検出器技術を応用することで,空間分解能の向上に必要なエネルギー分解能や位置分解能の高いコンプトンカメラが開発できると期待されている。一方で,医療分野での実用化し,実臨床で用いるためには,限られた撮像時間で診断に足る画質と定量精度を得る必要がある。PETやSPECTでは核医学検査を想定した標準的な性能評価法が確立されており,各装置の性能特性を同じ評価軸で比較できる。これまで,各研究機関が独自に評価を行ってきたコンプトンカメラ開発において,各装置を同じ評価軸で客観的に評価できるようになれば,臨床機の実現に向けた研究開発の加速が期待できる。そこで我々は,医用コンプトンカメラの標準性能評価法として,エネルギー分解能,感度,及びイメージング性能(解像度,コントラスト,ノイズ)の評価法を規定した。その際,核医学検査で使われる99mTc (141 keV),131I (364 keV),89Zr (511 keV (β+), 909 keV)のγ線エネルギーを想定し,半減期の長い57Co (122 keV), 133Ba (356 keV), 22Na (511 keV [β+], 1275 keV)を評価用線源とした。エネルギー分解能と感度評価には点線源を用いるとした。また,イメージング性能評価用にロッドファントムとコントラストファントムを開発した。なお,2D,3Dイメージングの両方に対応できるように設計した。また,すべて輸送可能な法規制外の密封線源であるため,様々な施設で使用することが可能である。現在,QST未来ラボ「量子核医学イメージング拠点形成グループ」の活動として,国内の様々な拠点で開発されたコンプトンカメラの評価を進めている。本発表では,フルリング型装置であるWGI (Whole Gamma Imaging) 試作機の性能評価に適用した結果を報告する。 |