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内容記述 |
【背景・目的】核融合超伝導トカマク型装置JT-60SAを有する那珂フュージョン科学技術研究所 (以下, 那珂研) は, 環境モニタリングに用いてきたTL線量計をOSL線量計に代替することを目標に, OSL積算線量測定システムの整備を進めてきた。先行研究では長瀬ランダウア社製のmicroStarを用いた検討を行い, OSL線量計が0.01~0.20 mSvの環境レベルの線量範囲で良い直線性があることを確認した1)。本研究では那珂研に新たに整備したOSL積算線量測定システム (長瀬ランダウア社製OSLR) の応答特性と本システムで得られた約1年間の環境モニタリングデータについて報告する。なお, 本発表ではX, γ線に関する検討のみ報告する。【方法】① 那珂研において, 十分にアニールしたOSL線量計50個を長期間保管した。0.25 mSvの応答が得られるまで保管を続け, 1週間に1度, 全線量計を10回ずつ繰返し測定し, それぞれの線量計の平均の応答とその応答に対する変動係数 (CV) を取得した。② TL線量計とOSL線量計を那珂研の屋外に3か月間同時に設置して積算線量を比較した。【結果・考察】図1に0.02~0.25 mSvの応答を示したOSL線量計をそれぞれ10回ずつ繰返し測定して得られた平均の応答とCVの関係を示す。OSL線量計の平均の応答が0.01 mSv以上のとき, 応答に対応するCVはおよそ0.1以下であった。図2に那珂研の屋外における3か月間の積算線量の一例を示す。得られた積算線量は0.08~0.20 mSvの範囲にあった。TL線量計とOSL線量計は誤差の範囲内で線量が一致し, 実環境下において同等の値を示した。発表当日はより詳細な結果を報告する。 |