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アイテム
金ナノ粒子増感剤の作用機序解明に向けた放射線化学研究
https://repo.qst.go.jp/records/2002527
https://repo.qst.go.jp/records/2002527f35afefd-7a13-4e47-8ec1-6bed60b82834
| アイテムタイプ | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||||
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| 公開日 | 2025-11-28 | |||||||
| タイトル | ||||||||
| タイトル | 金ナノ粒子増感剤の作用機序解明に向けた放射線化学研究 | |||||||
| 言語 | ja | |||||||
| 言語 | ||||||||
| 言語 | jpn | |||||||
| 資源タイプ | ||||||||
| 資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6670 | |||||||
| 資源タイプ | conference poster | |||||||
| 著者 |
楠本 多聞
× 楠本 多聞
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| 抄録 | ||||||||
| 内容記述 | 金ナノ粒子(GNP: Gold Nanoparticles)は、放射線増感剤として知られており、その増感効果は動物実験や細胞実験によって確認されている。しかしながら、その作用機序に関しては未解明な部分が多く残されており、特に放射線照射下におけるGNPの存在による影響は明らかにされていない。そこで本研究では、GNPの有無による水の放射線分解で生成する化学種(OHラジカル、過酸化水素)の収率の変化を定量的に明らかにすることで、その作用機序の一端を明らかにすることを目指した。 使用したGNPはチオール化したペンテト酸で修飾した極小金ナノ粒子(Au@DTDTPA)で、サイズは2.4 nmであった。これを2.5 μg/mLの濃度で水溶液中に分散させ、照射実験を行った。過酸化水素の測定は、1 mMの硝酸ナトリウム水溶液を用いて行った。これは、硝酸ナトリウムが水和電子の捕捉剤として作用するためで、水の放射線分解で生じた過酸化水素が、水和電子との反応によって分解されることを防いだ。用意した硝酸ナトリウム水溶液に対してX線や陽子線、重粒子線の照射を実施し、照射後に生成した過酸化水素を、ゴームレ法を用いて定量した。これに加えて、OHラジカルの収率の評価も行った。これにはその捕捉剤であるAmplex Red(50 μM)を採用した。OHラジカルとAmplex Redとの反応によって生成するResorufinの収率を、蛍光分光光度計を用いて評価した。 X線照射下において、過酸化水素の生成量は線量の増加に伴って単調に増加した。得られた収率は1.0 sp/100 eVであり、先行する結果と整合性のある結果であった。一方、GNPを水溶液中に分散させた場合、25 Gy以下の線量領域で過酸化水素の生成が確認できなかった。それ以上の線量領域においては、過酸化水素が生成しており、線量の増加に伴って、単調に増加することを確認した。また、25 Gy以上の領域における過酸化水素の収率は、GNPの有無によらず1.0 sp/100 eVであった。このことから、水溶液中に分散したGNPは、ある一定の線量領域において不活化していることが明らかになった。そのため、GNPの存在下において、過酸化水素は酸化還元反応によって、分解されていることが分かった。一方、OHラジカルは、GNPの存在下でX線を照射すると、GNP無の場合に比べて1.7倍の収率の増加が確認された。過酸化水素がGNPによって酸化還元反応で分解されると、1つのOHラジカルと1つのOH陰イオンが生成すると考えられる。そのため、GNP存在下におけるOHラジカルの収率増加は過酸化水素の分解によるものであると考えられる。同様の結果が、X線照射下だけでなく、陽子線や重粒子線照射下においても確認された。講演では、過酸化水素の分解量とGNP存在下において追加で生じたOHラジカルの生成量との関係も定量的に議論する。 | |||||||
| 会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||||
| 内容記述 | 日本量子医科学会第5回学術大会への参加 | |||||||
| 発表年月日 | ||||||||
| 日付 | 2025-11-15 | |||||||