@misc{oai:repo.qst.go.jp:00085552, author = {小平, 聡 and 楠本, 多聞 and 小西, 輝昭 and 李, 惠子 and 長谷川, 純崇 and Satoshi, Kodaira and Tamon, Kusumoto and Teruaki, Konishi and Li, Huizi and Sumitaka, Hasegawa}, month = {Oct}, note = {放射性同位元素(RI)を用いた標的アイソトープ治療は、根治が難しい転移がんや播種がんの治療法として期待されている。211Atや225Ac等から放出されるアルファ線は、高いLET(線エネルギー付与)を持つために生物効果が大きく優れたがん殺傷能力を有するとともに、細胞内での飛程が短いために周辺正常細胞への副作用が少ない利点がある。一方で、RI標識薬剤の投与量に対してどれくらいの線量ががん細胞に投与されたのか、またがん細胞や正常細胞へのRIの集積分布がどうなっているのか、に関する実験データは少ない。本研究では、単一細胞レベルでアルファ線の局所線量や集積率を定量評価するために、イオントラック計測技術を活用して、サブミクロンの位置精度でアルファ線一つ一つを計測し、ミクロな細胞サイズからセンチメートルの組織全体にわたる線量分布をイメージングした。イオントラック計測技術として、アルファ線の通過痕を化学エッチング処理でエッチピットとして可視化するCR-39プラスチック固体飛跡検出器を用いた。イオントラックの大きさは入射粒子のLETの関数となるためLET分布が得られるとともに、顕微鏡分解能でイオントラックの位置分布が得られる。211Atを標識したHER2抗体(トラスツズマブ)をヒト胃がん細胞(NCI-N87)に結合させる系において、細胞ならびに肝転移モデルマウスの肝臓組織切片をCR-39上に載せ、それらの顕微鏡画像と放出されたアルファ線のイオントラック情報を対応付けた。単一細胞から放出されるアルファ線の放出数分布を求めた結果、211Atトラツズマブのヒト胃がん細胞への結合効率を80%と評価した。マウス実験では肝臓切片内の腫瘍部にアルファ線が局在しており、その正常組織に対する線量比は約12倍に達していることが分かった。, 第2回標的アイソトープ治療線量評価研究会}, title = {アルファ線放出核種を用いた標的アイソトープ治療に資する局所線量分布イメージング}, year = {2021} }