@inproceedings{oai:repo.qst.go.jp:00085331, author = {鄭, 建 and 田上, 恵子 and 内田, 滋夫 and 澁谷, 早苗 and 石田, 圭輔 and 浜本, 貴史 and Zheng, Jian and Keiko, Tagami and Shigeo, Uchida}, book = {Proceedings of the 22th KEK Symposium on Environmental Radioactivity}, month = {Dec}, note = {239Puと237Npはα線を放出する長半減期核種であり,一旦地表環境中に放出されれば長期間環境中に存在することになる。したがって,長く被ばくする可能性があるため,239Puと237Npは放射性廃棄物の地層処分の安全評価において重要核種である。我が国の安全評価において,生活圏評価をより現実的に行うためには,我が国の多様な生活圏を考慮した環境移行パラメータを整備する必要がある。239Puと237Npを対象とした土壌−土壌溶液間分配係数(Kd)について,砂,鉱物及び海外の土壌に関しては,RIトレーサー実験により取得された収着データがある程度整備されているが[1],一方で,生活圏評価上重要な我が国の農耕地土壌に関するKdデータは,ほとんど整備されていない[2]。また実環境中における239Puや237Npの土壌のKdデータや,両核種間のKdデータの違いについて検討されていなかった。 土壌Kdに関して,収着プロセスから求める収着Kdと脱離プロセスから求める脱離Kdがある。Sheppard らは,As,Cd,Ni,Mn,Uなど54の元素についての脱離および収着Kd値を比較し,これらの元素の全体的な土壌脱離Kd値は,収着Kdより5.6倍高いことを報告している[3]。脱離Kdは,元素が土壌固相に十分収着したのち,長時間経過する間に固相から液相に分配する元素濃度が平衡に達した状態になっていると考えられる。地層処分における安全評価では地表での核種移行挙動が平衡状態となるとして被ばく線量を算出していることから、安全評価においては脱離Kdが重要なデータとなる[4,5]。例えば,スウェーデンのSKBサイト放射性廃棄物処分に係わる安全評価では,脱離Kdデータを整備している[5]。今回着目しているグローバルフォールアウト起源の239Puと237Npの脱離Kdは実験室内の短期収着実験ではなく,実際の環境中で得られるKdであることから,より現実に即した確からしい生活圏の評価が可能となる。本研究では水田土壌中に既に存在しているグローバルフォールアウト起源の239Pu と237Npに着目し,土壌から水溶液中に溶出するそれらの濃度を測定して脱離Kdを求め,過去のデータと比較するとともに,元素間の脱離Kd値の違いについて考察した。}, pages = {73--78}, publisher = {High Energy accelerator Research Organization (KEK)}, title = {水田土壌における237Np及び239Puの 土壌−土壌溶液間分配係数について}, year = {2021} }