@misc{oai:repo.qst.go.jp:00085210, author = {藤井, 健太郎 and 真板, 宣夫 and 加藤, 昌人 and 松尾, 光一(広島大学) and Kentaro, Fujii and Nobuo, Maita and Masato, Kato}, month = {Jan}, note = {ヒトの神経変性疾患の原因因子として見つかってきたRNA結合タンパク質の代表的なものとして、Fused in Sarcoma (FUS)がある。FUSは1種類から数種類のアミノ酸配列が繰り返し頻出する奇妙なアミノ酸配列(Low Complexity Domain(LC-domain))を持つことが知られている。このFUS-LCドメインは温度変化やpH変化に伴って相分離転移を示すことが分かっているが、その転移のメカニズムは明らかになっていない。本研究は、相分離転移に伴う構造変化の詳細を明らかにすることを目的に、真空紫外線円偏光二色性分光を行い、スペクトルの解析から転移に伴う二次構造分布の変化から相転移の詳細を推察した。 実験は広島大学放射光科学研究センターHiSORの真空紫外線円偏光二色性分光ビームラインBL12において行った。FUS-LC試料溶液のVUV-CDスペクトルの温度変化を測定した結果、37℃~25℃ではランダム構造を反映したピーク構造が支配的であったが、10℃程度に降温するとピーク強度が減少し、試料温度5℃ではそのピーク構造がほぼ消失した。 ピークデコンボリューションによる解析から、温度降下によってランダム構造の減少とストランド構造の増加が生じたものと推察した。 今後は測定波長領域を拡張してより精度の高い二次構造解析を行うとともに、変異を導入したFUS-LCでの同様の実験を実施し、相転移に関わる二次構造の詳細を調べる予定である。, 第35回日本放射光学会年会}, title = {VUV-CDによるFUS-LCの相分離転移に伴う二次構造変化の観測}, year = {2022} }