@misc{oai:repo.qst.go.jp:00085175, author = {泉, 雄大 and 大原, 麻希 and 馬場, 祐治 and 横谷, 明徳 and Yudai, Izumi and Maki, Ohara and Yuji, Baba and Akinari, Yokoya}, month = {Mar}, note = {DNA中のチミンを5-臭化ウラシル(BrU)に置換すると、放射線に対する致死率が増加する(放射線増感作用)ことが知られているが、その物理化学的なメカニズムは明らかになっていない。最近、平戸らはチミンとBrUのX線光電子分光(XPS)測定を行い、光電子強度が0になる結合エネルギーE0がチミン1.8 eVに対してBrUではほぼ0 eVになることを示した。このような電子構造の差が放射線増感作用の起源となっている可能性がある。そこで本研究では、他のハロゲン化ウラシル、5-フッ化ウラシル(FU)、5-塩化ウラシル(ClU)、5-ヨウ化ウラシル(IU)、およびウラシル(U)のXPS測定を行い、その電子状態を調査したので報告する。  U、FU、ClU、IUのペレット(直径10 mm、厚さ0.3 mm)を試料として用いた。XPS測定はPF BL-27Aで行った。励起光のエネルギーは2 keVとした。  UのE0が2.2 eVであったのに対し、FU、ClU、IUのそれはそれぞれ1.4、0.8、0.2 eVとなり、ハロゲン化あるいはハロゲンの原子番号が大きくなるほどスペクトルの立ち上がりが低エネルギー側にシフトした。臭素の原子番号はヨウ素よりも小さいが、BrUのE0はIUよりも低く、この傾向から外れていた。IUも放射線増感作用を示すことから、価電子帯の電子構造、特にE0の大きさ、が放射線増感作用の大小に関わっている可能性があると結論した。, 2021年度量子ビームサイエンスフェスタ}, title = {5-ハロゲン化ウラシルのX線光電子分光測定}, year = {2022} }