@misc{oai:repo.qst.go.jp:00084383, author = {徳田, 隆彦 and Takahiko, Tokuda}, month = {Jul}, note = {神経変性疾患においては、原因となっている病理変化と出現する神経症状の種類・重症度との対応は個々の症例でかなり異なっていて、その経過にも個人差が大きい。したがって、神経疾患の診断と重症度の層別化診断には、背景となる生化学的・病理学的異常を反映する客観的なバイオマーカー(BM)が必要不可欠である。さらに、近年、神経変性疾患では、臨床症状が出現する数年から数十年前から疾患特異的な脳病理が出現し始めることが明らかになっている。このような脳病理のみが存在して未だ臨床症状がないpreclinical期は治療的介入には最適な時期と考えられるが、この段階での診断はBMなくしては不可能である。 多様なBMの中で開発が進んでいるのは、画像診断BMと体液BMである。体液BMの探索・開発においては、「基準となる診断法 (SOT)」が必要であるが、従来、神経疾患ではそのSOTは病理診断に頼らざるを得なかった。しかし、近年の、疾患特異的な脳内の異常構造物を画像化できるPET検査の進歩によって、それが体液BMのSOTとして使用できるようになりつつある。一方、画像診断は、高価・低効率・可能な施設が限定的、などの欠点があって大規模なスクリーニングには向いていない。また、preclinical期の診断においては、症状がないために陽性者の検出効率が悪い。このような場合に、スクリーニングに最適な血液BMが利用できれば、より効率的に画像BMの実施対象とすべき患者を選定できる。このように、画像BMと血液BMは相互促進的に開発・検証していくべきものであり、最終的には、患者の診断および重症度による層別化診断を行うための、血液BMと画像BMを一体化した「多項目BMシステム」が必要であると徳田は考えている。本講演では、最近進歩が著しいアルツハイマー病(AD)の血液BMを中心に概説し、他の神経変性疾患の血液BMについても紹介したい。, 日本認知症予防学会学術集会(第10回)}, title = {神経変性疾患の⾎液バイオマーカー(Aβ, tau, NfLなど)}, year = {2021} }