@misc{oai:repo.qst.go.jp:00084272, author = {南久松, 丈晴 and 下條, 雅文 and 矢内, 凛 and (株)ユニーテック and 種村, 健太郎 and 佐原, 成彦 and 樋口, 真人 and Takeharu, Minamihisamatsu and Masafumi, Shimojo and Rin, Yanai and Naruhiko, Sahara and Makoto, Higuchi}, month = {Oct}, note = {【目的】 我々は認知症の発症因子として知られるタウ蛋白質に着目し、タウを過剰発現させたマウスモデルrTg4510を用いた研究を行っている。このモデルは大脳皮質・海馬特異的にテトラサイクリントランス活性化因子(tTA)を発現するCaMKⅡ-tTAマウスとtTA依存的にP301L変異ヒトタウ遺伝子を発現するタウレスポンダーマウスを掛け合わせたダブルトランスジェニックマウスであるが、近年1)ヒトタウ遺伝子が脳神経機能に重要な役割を担うFgf14遺伝子の一部を置換し、その発現に影響を与えていること、2)ヒトタウ遺伝子がtTA非存在下において発現漏れしていること、3)tTAの細胞毒性に起因する海馬歯状回の障害が起こることが確認されている。そこで我々は上記問題点を克服した新規認知症モデルマウスの作出を試みた。 【材料と方法】 内在性遺伝子の破壊を回避するため、ROSA26遺伝子座へヒトタウ遺伝子を挿入し、ヒトタウの発現漏れを改善するため、TRE-tightプロモーターを採用するとともに、tTAの細胞毒性に対して抵抗性を持つC57BL/6J系統を用いてヒトタウ発現マウスを作出し、ヒトタウ及びFgf14の mRNA定量、タウ蛋白質の定量、組織化学的解析を行い、野生型マウス、rTg4510マウスと比較検討した。また、海馬歯状回における細胞障害の有無についても解析した。加えて、認知症の病理学的指標となるタウ病態の検出を試みた。 【結果と考察】 ヒトタウの発現レベルは内在性マウスタウの約4−5倍であり、tTA非存在下での発現漏れはrTg4510マウスの約1/10に抑えられた。また、Fgf14の遺伝子発現パターンは野生型マウスと同等であった。海馬歯状回の面積も野生型と有意な差はなく神経細胞脱落は認められなかった。さらに、加齢マウスにおいてタウ病態の出現を確認した。以上の結果から、我々はrTg4510マウスの問題点を克服したモデルマウスの作出に成功した。現在、認知症モデルマウスとしての有効性について検討を進めている。, 第55回日本実験動物技術者協会総会}, title = {Rosa26ノックイン型認知症モデルマウスの作製}, year = {2021} }