@misc{oai:repo.qst.go.jp:00084121, author = {小平, 聡 and Satoshi, Kodaira}, month = {Dec}, note = {宇宙における有人活動の場は、現在の国際宇宙ステーション(ISS)から月へと展開しつつある。また民間人の宇宙旅行も現実化しつつある。人類の宇宙進出は拡大の一途をたどっているとともに、我々に大変身近なものになってきている。宇宙は我々が暮らしている地球上と比べてはるかに多くの被ばくを受ける環境である。宇宙放射線と呼ばれる放射線は、陽子から鉄に至る様々な荷電粒子で構成されており地球上のそれとは大きく異なる。特にヘリウムより重い重粒子線は大きな線エネルギー付与(LET)を持つので、人体に大きな影響を及ぼす。更に宇宙放射線が宇宙機の構造体や人体等の構成元素と衝突して中性子等の様々な二次粒子が発生する。宇宙放射線の線量当量を求めるためには、個々の重粒子線のLETを実測する必要がある。標準的な線量評価法として、固体飛跡検出器とルミネッセンス線量計を組み合わせた受動型線量計がISS内で利用されている。宇宙放射線の遮へい方法として物質中で減衰させる方法が考えられる。その遮へい性能を決定する物理量は阻止能と二次粒子生成断面積である。前者は物質の質量と電荷の比に比例するので水素を多く含むような物質が減衰させやすい。後者は宇宙放射線の原子核を物質中で核破砕させ、LETの小さい粒子に変換し線量を低減するもので、材料の平均質量が小さいほど断面積は大きくなり破砕しやすい。この指標に基づくと、従来の宇宙機材料であるアルミニウムよりも、炭素や炭化ケイ素を含む複合材料が適していると考えられる。本発表ではISSで現在までに得られている宇宙放射線計測の観測結果と新たな遮へい材料を用いた防護技術の開発の取り組みについて紹介する。, 日本量子医科学会第1回学術大会}, title = {宇宙放射線計測と防護技術}, year = {2021} }