@misc{oai:repo.qst.go.jp:00084120, author = {宮下, 敦巳 and 前川, 雅樹 and 河裾, 厚男 and 梅津理恵 and Atsumi, Miyashita and Masaki, Maekawa and Atsuo, Kawasuso}, month = {Dec}, note = {Co2MnGaは巨大な異常ホール効果とネルンスト効果を示すWeyl半金属である。我々は、ブリッジマン成長させたほぼ完全なL21秩序構造を持つCo2MnGa単結晶と、参照結晶としてMn-Al無秩序B2構造を持つCo2MnAl多結晶について、スピン偏極陽電子消滅法により調べた。その結果、Co2MnGa結晶には大量の磁気空孔(100ppm以上)が含まれているのに対しCo2MnAl結晶には含まれていないことがわかった。  陽電子消滅寿命測定と同時計数ドップラー広がり測定の結果、Ga空孔が主要な陽電子捕獲中心であることが分かった。また、Co空孔と比べてGa空孔が存在する場合の方が原子拡散のエネルギー障壁が下がり、多量のGa空孔を含むCo2MnGaでは、原子拡散が効率的に起こり、高い規則性が実現していることが示唆された。そこで、本講演では、Ga原子空孔が存在する場合の電子状態について詳細に調べた。  Ga原子空孔がある場合、陽電子は結晶中でGa空孔を中心とするほぼ球状に分布する。陽電子密度が50%~5%と変化した場合、その分布球の半径は凡そ1.0Å~2.0Åと変化する。そこで、Ga空孔を中心とした球内局所領域のDOS(LDOS)を求めたところ、Ga空孔内で特に高い状態密度を取る波動関数があることが分かった。その波動関数がどのような状態にあるのかを詳しく知るために、バンド図上に示す特徴的なk点上において、Ga原子空孔領域での波動関数強度を求めたところ、フェルミ準位下の浅い準位と深い準位それぞれに、強い強度を持つ波動関数が認められ、それらの空間的な分布状態等も求められた。今後、Co2MnGaの電気伝導特性を評価する場合、これらの電子状態について検討する必要があることが示唆される。, 2021年度 京都大学複合原子力科学研究所専門研究会 「陽電子科学とその理工学への応用」}, title = {ワイル半金属候補物質Co2MnGaの多量原子空孔内包}, year = {2021} }