@misc{oai:repo.qst.go.jp:00084003, author = {前川, 雅樹 and 宮下, 敦巳 and 河裾, 厚男 and Masaki, Maekawa and Atsumi, Miyashita and Atsuo, Kawasuso}, month = {Jul}, note = {スピン偏極陽電子ビームを用いると、物質最表面で形成されたポジトロニウム(Ps)の三光子消滅強度の変化から、最表面電子のスピン偏極率を知ることができる。かつ、Ps仕事関数が負であれば、放出Ps速度測定によりPs形成に与る電子のエネルギー分解が可能となる。我々はスピン偏極ポジトロニウム飛行時間(SP-PsTOF)測定装置を開発し、この二種類の測定を同時に行うことで、磁性体の最表面にのみ存在する電子のエネルギー分解されたスピン偏極率測定を試みた。 コバルトやニッケルといった磁性金属薄膜表面のSP-PsTOFスペクトルは、物質最表面で電気伝導に大きく影響するフェルミ準位付近(0eV)で明瞭に負に傾いていることが観測された。一方で、ハーフメタルとして知られているホイスラー合金の一種Co2FeGa0.5Ge0.5薄膜表面の電子スピン偏極率にそのような傾向は見られなかった。このようなハーフメタルでは、フェルミ面での電子スピン偏極率は100%になることが期待されているが、表面電子については大きく減偏極することが報告されている。本結果も同様の傾向を示した。これが何に起因するのか(表面処理や結晶構造の乱れなど)を調べることで、ハーフメタル材料の性能向上に寄与できると考えている。, 第58回アイソトープ・放射線研究発表会}, title = {スピン偏極ポジトロニウム放出エネルギー分光測定による磁性体最表⾯スピン評価}, year = {2021} }