@misc{oai:repo.qst.go.jp:00083948, author = {坂本, 大地 and 田村, 伊織 and 伊 博 and 齋藤 雄太朗 and 山田 直生 and 高草木, 洋一 and 久保田, 晋平 and 田井中, 一貴 and 山東, 信介 and Yoichi, Takakusagi}, month = {Sep}, note = {生物個体の表現系として現れる生命現象は、細胞、組織、臓器、個体という多階層に張り巡らされた複雑な分子ネットワークによって織りなされる。その分子の局在・動態を、細胞・組織のレベルを越え、臓器・個体全身の中で包括的に捉えることができれば、様々な未知未踏の発見が得られると考えられる。  近年、生物個体全身・全臓器における蛍光標識された分子を1細胞解像度で包括的に定量解析するためのツールとして、生体組織の透明化技術が大きな注目を浴びている1。組織透明化では、標的分子のラベリングに蛍光タンパク質や蛍光色素結合抗体が広く用いられる。しかし、蛍光タンパク質では生体内反応の経時変化観察や内在性分子の蛍光標識に制限がある。また、抗体は分子サイズが大きいため、再現性良く全組織に浸透させることが困難である。一方で、有機化学的に設計・合成された低分子量の「蛍光分子プローブ」は、一般的に、内在性分子の活性や局在の直接的かつ経時的な検出が可能である。さらに、蛍光分子プローブは分子サイズの小ささから全身の標的を蛍光標識することが期待され、従来の問題点であった再現性の低さを克服できる可能性がある。しかし、既知の蛍光色素や標的検出分子は、透明化試薬との組み合わせ(相性)に依存して性能が大きく変わる。この原因に関する化学的知見は乏しく、組織透明化での蛍光分子プローブの活用は一般化されていないのが現状である。そこで、本研究では、組織透明化手法に応用可能な蛍光分子プローブの開発、および開発した蛍光分子プローブで標的をラベリングした透明化組織の丸ごと三次元イメージングの実証を目的とした。  本研究ではまず、組織透明化に応用可能な蛍光色素の検討を行った。続いて、得られた知見を基に生体内低酸素環境を検出する蛍光分子プローブの設計および開発を行った。そして、培養細胞およびモデル動物を用いて蛍光分子プローブの機能評価を行い、蛍光ラベリングされた腫瘍組織を実際に透明化し、腫瘍内低酸素環境の三次元イメージングを試みた。本発表では、これらの成果を報告する。, 第 15 回バイオ関連化学シンポジウム}, title = {組織透明化に応用可能な蛍光分子プローブの開発と腫瘍内低酸素環境の三次元観察}, year = {2021} }