@misc{oai:repo.qst.go.jp:00083864, author = {玉田, 太郎 and 平野, 優 and 廣本, 武史 and 栗原, 和男 and Taro, Tamada and Yuu, Hirano and Takeshi, Hiromoto and Kazuo, Kurihara}, month = {Nov}, note = {研究用原子炉JRR-3は約10年の運転停止期間を終え、2021年2月に再稼働を果たし、7月から供用運転を再開した。量研はJRR-3炉室に2台の生体高分子用中性子単結晶回折装置(BIX-3,4)を保有している。BIX-3,4は単色中性子を用いた高精度な回折データ収集が可能という特徴を有しており、これまでに計21個の中性子構造がPDBに登録されている(JRR-3運転停止前は全世界の約1/3に相当)。 運転停止期間中に、Si(111)とSi(311)結晶を遠隔で切り替えることができるモノクロメータシステムを導入した。これにより、従来の測定限界であった1.4Å分解能を超えてサブオングストロームの回折データ収集が可能となった。将来的に放射光X線を相補的に用いた超高精度構造解析による量子レベルでの機能解明に供することを目指している。 BIX-3,4は測定可能な格子定数が100Å(3軸)である。この限界を突破することを目指して、BIX-3,4のうち1台を炉室からビームホールに移設し、冷中性子(長波長)を用いることで従来よりも大型の格子結晶(165Å:3軸)からのデータ収集を可能とする計画を進行中である。現在、予算化と並行して計算機シミュレーション等からの性能評価を実施している。 今年度は11月でJRR-3は運転停止となるが、次年度からは4月から12月までの連続運転(1サイクル25日 x 7サイクル)が計画されている。BIX-3,4については、産官学いずれのユーザーにとっても利用しやすい運用を検討中で、本発表においても種々の要望をお聞きし、それを反映したいと考えている。 今後は大強度陽子加速器施設J-PARCに設置された茨城県生命物質構造解析装置(iBIX)と両輪で構造生物学分野における中性子利用の拡大を目指していきたい。, 日本結晶学会令和3年度年会}, title = {生体高分子用中性子単結晶回折装置BIX-3,4の現状}, year = {2021} }