@misc{oai:repo.qst.go.jp:00083795, author = {立崎, 英夫 and Hideo, Tatsuzaki}, month = {Nov}, note = {東電福島第一原発事故の際には、少数の被ばくした作業員の他に、多くの住民がプルームによって低線量の被ばくをし、多くの人々が不安を持った。この事故状況に対応する中で、放射線の人体影響の知識を持った医療人の必要性は高かった。このシンポジウムでは、自分たちの当時の活動を紹介するとともに、現在の被ばく医療の国内体制を紹介する。 被ばく医療とは、狭義の被ばく汚染患者及びそれらに外傷、内科疾患を伴った患者の診療に加えて、広く原子力災害時の住民への医療対応を含む。当時私は、事故の2日目に現地入りし、当初原発から5 km にあった政府の現地事故対策本部(オフサイトセンター)にはいり、その医療班の一員として活動を開始した。その後福島市に退避し、9月まで医療班として活動してきた。そこでは、医療搬送体制の確立、甲状腺被ばく線量の測定、一時帰宅等の、企画立案運用、情報伝達・発信等の任務にあたった。また、当時の放射線医学総合研究所は、現地派遣の他、被ばく患者受け入れ、専門家向けと一般向け電話相談の開設、住民の外部被ばく評価、各種広報活動、等を実施している。 現在被ばく医療の体制は、原子力規制庁によって定められ、原子力施設の立地県、隣接県に原子力災害拠点病院、原子力災害医療協力機関が、そして国レベルで高度被ばく医療支援センター等が指定、登録され、それぞれの役割を持っている。これらの活動全般を紹介することで、その中での放射線治療専門家の役割の参考としていただきたい。, 日本放射線腫瘍学会第34回学術大会}, title = {被ばく医療の役割・体制}, year = {2021} }