@misc{oai:repo.qst.go.jp:00083774, author = {佐野, 康徳 and 高畑, 圭輔 and 森口, 翔 and 山本, 保天 and 黒瀬, 心 and 互, 健二 and 平田, 浩聖 and 遠藤, 浩信 and 高堂, 裕平 and 樋口, 真人 and Yasunori, Sano and Keisuke, Takahata and Sho, Moriguchi and Yamamoto, Yasuharu and Shin, Kurose and Kenji, Tagai and Kosei, Hirata and Hironobu, Endo and Yuhei, Takado and Makoto, Higuchi}, month = {Oct}, note = {【目的】近年の死後脳研究やtau PET (positron emission tomography)による検討により、老年期に発症する気分障害の背景病態として脳内に病的蛋白が蓄積する神経変性疾患の関与が示されている。今回、高齢で発症した双極性障害患者に対して神経心理検査、臨床症状、MRIによる脳構造評価、tau、amyloid PETを縦断的に実施し得た3例のケースを経験したため報告する。【方法】50歳以上発症の双極性障害患者3名に対し、MRI検査、18F-PM-PBB3(tau)、11C-PiB(amyloid)を用いたPET検査、神経心理検査を1年以上空けて2回行った。ligand蓄積量は、小脳皮質を参照領域とするSUVR(standardized uptake value ratio)法にて算出した。【結果】1例目は72歳時に躁状態で発症し、1回目のPETでは18F-PM-PBB3の側頭葉前部への局所的集積を認め、前頭側頭葉変性症であることが示唆された。その後、脱抑制、反社会的行動、食行動の変化を認めるようになり、2回目のPETでは18F-PM-PBB3集積分布の増加を認めた。2例目は72歳時に躁状態を呈した症例であり、1回目のPETで11C-PiB陽性であったことからAlzheimer病が示唆された。その後、風呂とトイレを間違える、歯磨きの仕方が分からくなる等の認知機能低下を認め、2回目のPETでは11C-PiB 、18F-PM-PBB3集積の増加を認めた。3例目は50代後半からうつ状態、躁状態を呈し、1回目のPETでは左下側頭葉に18F-PM-PBB3の局所的集積を認めた。病歴から脳震盪への長期暴露が明らかとなり慢性外傷性脳症が示唆された。その後、認知機能低下および社会行動障害を呈するようになり、2回目のPETでは18F-PM-PBB3の集積増加を認めた。【考察】高齢発症の双極性障害においては、amyloid蓄積の有無、tau蓄積の分布、経時的変化から、背景に複数の神経変性疾患が存在することが示唆された。明らかな認知機能低下や行動異常が出現する前にamyloid、tau PETを行うことは治療方針を定める上で参考になると考える。, 第45回日本神経心理学会学術集会}, title = {高齢発症の双極性障害患者における脳内アミロイド・タウ蓄積、神経心理症状の評価:11C-PiB、18F-PM-PBB3を用いた縦断PET研究}, year = {2021} }