@misc{oai:repo.qst.go.jp:00083635, author = {黒瀬, 心 and 高畑, 圭輔 and 宮田, 真里 and 佐野, 康徳 and 山本, 保天 and 森口, 翔 and 互, 健二 and 高堂, 裕平 and 松岡, 究 and 遠藤, 浩信 and 平田, 浩聖 and 斎藤, 文恵 and 樋口, 真人 and 三村, 將 and Shin, Kurose and Keisuke, Takahata and Mari, Miyata and Yasunori, Sano and Yamamoto, Yasuharu and Sho, Moriguchi and Kenji, Tagai and Yuhei, Takado and Kiwamu, Matsuoka and Hironobu, Endo and Kosei, Hirata and Makoto, Higuchi and Masaru, Mimura}, month = {Oct}, note = {《背景》役に立たず不要に思われるが患者にとっては意味のある物を収集する行動は病的収集活動と呼ばれ、前頭側頭葉変性症や前頭葉損傷で引き起こされることが知られている。われわれは、重度頭部外傷から遅発性に病的収集活動を呈した症例を経験し、過去に本学会で報告した。近年、頭部への受傷から長期間が経過した後に引き起こされる精神神経症状は遅発性脳障害と呼ばれており、その代表的な病態が慢性外傷性脳症である。慢性外傷性脳症は脳内にタウ凝集体が蓄積する神経変性疾患であり、その脳内タウ蓄積はポジトロン断層撮影(PET)により画像化が可能である。今回、[18F]PM-PBB3および[11C]PiBをプローブとするPETによって、それぞれ脳内タウおよびアミロイド病変を評価しため、本症例の脳画像所見について報告する。《症例》症例は48歳の右利き男性。33歳時、自動車事故によるびまん性軸索損傷にて約3週間の意識障害が遷延した。神経学的な後遺症はなかったが、自発性低下のため無為な日々を送った。41歳時、病的収集活動(同一機種の型番を全て揃えたカメラなどで家は寝床もないほどだった)が始まった。46歳時に精査加療目的で当院初診。各種神経心理学検査で、処理速度で顕著な低下を認めるが知能は正常、記憶障害、遂行機能障害、保続を認めず、ギャンブリング課題ではハイリスクの山を引き続け、-125000円で終了した。頭部MRIでは、脳挫傷や脳表ヘモジデリン沈着を認めず、SWI(susceptibility-weighted imaging)で左頭頂葉白質、脳梁体部、左側頭葉白質、左小脳半球に微小出血を認め、びまん性軸索損傷に矛盾しなかった。[11C]PiB PETは陰性、[18F]PM-PBB3 PETは右前頭葉の脳溝深部に近い灰白質白質境界部および後頭葉白質に局所的集積を認めた。《考察》本症例では、頭部外傷から遅発性に病的収集活動を呈し、PETにより慢性外傷性脳症に特徴的な分布様式のタウ蓄積を認めたことから、頭部外傷によって引き起こされた脳内タウ蓄積が遅発性の症候に関与している可能性が示唆された。, 第45回日本神経心理学会学術集会}, title = {遅発性に病的収集活動を呈した単発頭部外傷の1例}, year = {2021} }