@misc{oai:repo.qst.go.jp:00083634, author = {中平, 昌隆 and Masataka, Nakahira}, month = {Nov}, note = {核融合装置の超伝導コイルは、大型で磁場が強いため、構造材料として高強度、かつ高靭性の極低温用の構造材料が必要となる。また、構造材料の磁化により、プラズマの制御性能を損なう恐れがあるため、オーステナイトステンレス鋼を採用している。量子科学技術研究開発機構では、1980年から極低温構造材料の研究開発を開始し、実用化研究及び規格化を経て、ITER TFコイルへの適用を行ってきた。開発のキーポイントは、高強度と高靭性であるが、高強度のために耐力を上げるように材料を改善すると、他方で破壊靭性値が低下し、一つの材料で両者の高い値を満足するのは一般に困難である。また、4Kでの強度試験、破壊靭性試験は技術的、経済的に敷居が高く、量産体制にある使用材料の品質確認としては、より現実的な方法を考案する必要があった。これらの困難を乗り越え、高強度と高靭性を極低温で両立する鋼種の開発及び品質確認試験方法の確立を達成した。本稿ではこれらの材料開発の概要と、成果が引用できるように実施した規格及び論文の紹介を行い、原型炉での応用の一助としたい。また、ITERでの複数の材料強度区分と適材適所の考え方、その実際の適用において得た知見・推奨事項、溶接継手強度の知見を実務的な観点から紹介する。   また、これら材料開発の他に、部分溶け込み溶接の適用に関する設計、超音波探傷試験のオーステナイトステンレス鋼溶接継手の減衰対策手法等の開発を行い、実際の調達に適用してきた。本稿ではこれらの手法の概要とTFコイル構造物への適用例を示し、原型炉での応用の一助としたい。, 第38回プラズマ・核融合学会 年会}, title = {ITER TFコイル開発から学んだこと,そして原型炉への展望}, year = {2021} }