@misc{oai:repo.qst.go.jp:00083612, author = {尾幡, 穂乃香 and 辻, 厚至 and 永津, 弘太郎 and 小川, 美香子 and 張, 明栄 and Honoka, Obata and Atsushi, Tsuji and Kotaro, Nagatsu and Mikako, Ogawa and Zhang, Ming-Rong}, month = {Sep}, note = {【背景】飛程がナノメートルオーダーのAuger電子をTRTに応用する場合,DNAへの薬物送達が重要とされる。多くの錯体がDNA結合性を有する白金のRIは,本治療の有力ツールであるが,N.c.a.(no-carrier-added)の白金RIは利用例がなく,標識方法も定まっていない。そこで,本研究で製造に成功したn.c.a.の白金RI(191Pt)を用いて,配位子の検討から,DNAを標的とするモデル標識体([191Pt]Pt-DTPA/Cys-Hoechst33258)の合成・評価を行った。 【方法】まず,アミンや硫黄を含む配位子について,191Ptの標識検討を行った。次に,有効とされた配位子について,ターゲティング分子(Hoechst33258)とのコンジュゲートを合成し,191Pt標識を行った。HPLCで精製した後に,得られた[191Pt]Pt-DTPA/Cys-Hoechst33258について,培養細胞を用いたin-vitro評価を実施した。111In標識体([111In]In-DTPA-Hoechst33258)や非標識体と細胞内動態を比較することで,ターゲティング分子への標識が機能しているかどうかを評価した。 【結果】いくつかの候補配位子について191Ptの標識検討を行った結果,DTPAなどのカルボン酸系の多座配位子やCysteineなどの含硫アミノ酸が,191Ptの標識位として有効であった。実際に,Hoechst33258とのコンジュゲートに対して,191Ptの標識を達成し,標識体にすることで,生細胞における191Ptの核内移行・DNA結合が促進されることを確認した。また,111In標識体よりも191Pt標識体ではDNA結合率が1桁高いことが分かり(図1),191PtがDNAを標的とするAuger電子TRTへの有力な候補核種であることが明確化された。 【結論】白金RIに適した標識法の開発と共に,モデル錯体を用いた白金のDNA高親和性の実証を達成し,191Pt標識薬剤の製造や有用性に係るPoCが得られた。, 第4回日本核医学会分科会放射線薬品科学研究会 第20回放射性医薬品・画像診断薬研究会}, title = {放射性白金の標識法開発と評価}, year = {2021} }