@misc{oai:repo.qst.go.jp:00083175, author = {佐野, 康徳 and 高畑, 圭輔 and 久保田, 学 and 山本, 保天 and 島田, 斉 and 高堂, 裕平 and 松岡, 究 and 遠藤, 浩信 and 森口, 翔 and 互, 健二 and 関, 千江 and 黒瀬, 心 and 鈴木, 寿臣 and 河村, 和紀 and 張, 明栄 and 三村, 將 and 樋口, 真人 and Yasunori, Sano and Keisuke, Takahata and Manabu, Kubota and Yamamoto, Yasuharu and Hitoshi, Shimada and Yuhei, Takado and Kiwamu, Matsuoka and Hironobu, Endo and Sho, Moriguchi and Kenji, Tagai and Chie, Seki and Shin, Kurose and Hisaomi, Suzuki and Kazunori, Kawamura and Zhang, Ming-Rong and Masaru, Mimura and Makoto, Higuchi}, month = {Jul}, note = {[背景]:双極性障害において気分変動が繰り返し出現する機序として、「ドーパミン制御障害仮説」が提唱されてきたが、ドーパミン受容体や生成能をターゲットとするドーパミンイメージング研究では一致した所見が得られていない。近年の死後脳研究やゲノム研究では、ドーパミン神経伝達におけるセカンドメッセンジャー系の異常が繰り返し指摘されており、特にホスホジエステラーゼ10A (PDE10A)は、cyclic AMP (cAMP)の分解を介してドーパミン神経伝達の制御に関与していることから、双極性障害の有力な病態関連分子であると考えられている。本研究は、双極性障害患者における脳内PDE10Aの変化を明らかにすることを目的とし、双極性障害患者および健常者を対象にPDE10Aに対するリガンドである[18F]MNI659によるPET撮像を行なった。 [方法]:25名の双極性障害I型患者 (50.3±11.4歳) (躁状態:4名、うつ状態:1名、寛解期:20名)および20名の健常者 (53.8±13.0歳)を対象として、[18F]MNI659を用いたPET撮像を行った。小脳を参照領域とした解析により、線条体の各領域 (被殻、尾状核)におけるリガンド結合能 (BPND)を求めた。患者群と健常群のBPNDを比較し、BPNDと各種臨床評価尺度との関連も検討した。本研究は量子科学技術研究開発機構 量子生命・医学部門 量子医科学研究所の倫理委員会の承認を受けている。 [結果]:患者群では健常群に比較して、尾状核(analysis of covariance, F = 17.32, p < 0.001)、被殻(analysis of covariance, F = 6.17, p = 0.017)におけるBPNDの有意な低下を認めた。また、BPNDと過去12ヶ月間のエピソード回数は負の相関を認めた。 [結論]:双極性障害患者では尾状核、被殻におけるPDE10Aの密度が低下していることが示された。cAMPを介したドーパミン神経伝達の制御の障害、セカンドメッセンジャー系の異常の可能性が示唆される。今後は、病相期ごとにPET撮像を行い、PDE10Aの変化と双極性障害における症候との関連性を検討する必要がある。, 第43回日本生物学的精神医学会・第51回日本神経精神薬理学会 合同年会}, title = {双極性障害では線条体におけるホスホジエステラーゼ10Aの密度が低下する}, year = {2021} }