@misc{oai:repo.qst.go.jp:00083149, author = {小松, 裕希 and 佐野, 康徳 and 山本, 保天 and 久保田, 学 and 高堂, 裕平 and 互, 健二 and 松岡, 究 and 遠藤, 浩信 and 森口, 翔 and 宮田, 真里 and 関, 千江 and 島田, 斉 and 河村, 和紀 and 張, 明栄 and 樋口, 真人 and 高畑, 圭輔 and Yuki, Komatsu and Yasunori, Sano and Yamamoto, Yasuharu and Manabu, Kubota and Yuhei, Takado and Kenji, Tagai and Kiwamu, Matsuoka and Hironobu, Endo and Sho, Moriguchi and Mari, Miyata and Chie, Seki and Hitoshi, Shimada and Kazunori, Kawamura and Zhang, Ming-Rong and Makoto, Higuchi and Keisuke, Takahata}, month = {Jul}, note = {【背景】頭部外傷(TBI)から数年以上の期間を経て慢性外傷性脳症や外傷後精神病などの遅発性脳障害が引き起こされることがある。TBIの慢性期には、蛋白質蓄積症、慢性炎症、脳構造変化など様々な変化が引き起こされるが、その詳細は未だ謎に包まれている。我々は、TBIによる遅発性脳障害の精神病症状が脳内タウ蓄積と関連することを報告したが、タウ病変が局所脳活動に及ぼす影響については未だ検討されていない。本研究では、TBIの長期経過例における糖代謝と認知機能障害との関係、および糖代謝とタウ蓄積との関係を検討した。 【方法】TBIの長期経過例 21名(平均47.6歳、経過年数 24.6年)、および健常被験者(平均43.2歳)に対してタウPET(11C-PBB3)、アミロイドPET(11C-PiB)、18F-FDG による糖代謝PET、MRIおよび神経心理検査を実施した。タウ蓄積、アミロイド蓄積は小脳を参照領域とするSUVR(standard uptake tissue ratio)法にて、糖代謝は白質を参照領域とするSUVR法で定量した。 【結果】健常群に比して、TBI群は皮質全体、尾状核、視床、海馬、前頭葉皮質、帯状回、小脳で18F-FDG SUVR値の有意な低下を認めた。大脳皮質全体の18F-FDG SUVR値は、MMSE、論理的記憶(遅延再生)、レイの複雑図形などのスコアと正の相関を認め、糖代謝が低下するほど認知機能障害が重度になる傾向が示された。一方、18F-FDG SUVR値とタウ蓄積量との間には正の相関が認められ、タウ凝集体による神経毒性が局所の脳活動を亢進させている可能性が示唆された。 【考察】本研究により、TBIの長期経過例において糖代謝の低下が認知機能障害の指標となることが示された。TBIによる遅発性脳障害は複合的な病態であり、個々の病態に対応したイメージングバイオマーカーを開発する必要がある。, 第43回日本生物学的精神医学会・第51回日本神経精神薬理学会 合同年会}, title = {頭部外傷の長期経過例における糖代謝と認知機能との関連に関する検討:11C-PBB3と18F-FDGを用いたPET研究}, year = {2021} }