@misc{oai:repo.qst.go.jp:00083104, author = {楠本, 多聞 and 小平 and 長谷川, 純崇 and Tamon, Kusumoto and Satoshi, Kodaira and Sumitaka, Hasegawa}, month = {Jul}, note = {1. 緒言  標的アイソトープ治療は播種性のがんに対する有効な治療法として知られている。特にオージェ電子はLETが高く、飛程が短いことから正常組織への影響を抑制しつつ高い治療効果が見込める。しかしながら、オージェ電子の線量評価技術は確立されておらず、他の放射線がん治療法との効果の比較が困難である。本研究は実験及びシミュレーションにより、Cu-64から放出される核種の線量を評価し、得られている生存率曲線よりRBEを評価する。得られたRBEをガンマ線や粒子線によるそれと比較し、有効性を議論した。 2. 方法  Geant4を使ったシミュレーションにより、Cu-64から放出される核種の線量を評価した。シミュレーションの妥当性の検証はOHラジカルの捕捉剤として知られており、化学線量計としても利用可能なクマリン-3-カルボン酸を用いて実施した。Geant4を用いたシミュレーションより得られた線量より、既に評価されているxrs5細胞及びCHO細胞の生存率曲線(先行研究ではX軸が細胞1つ当たりの放射能で表されていた)を再評価し、RBEを求めた。 3. 結果と考察  Cu-64から放出される核種に暴露後のxrs5細胞のRBEはガンマ線、陽子線、ガンマ線ほぼ一定の値をとることが分かった。一方で、Cu-64に暴露後のCHO細胞のRBEは2.23となり、LETが13 keV/umの炭素線とほぼ同様の値であった。これは、DNA二本鎖切断が、オージェ電子(低エネルギー電子)によって、効率よく起こされていることを示唆する結果であった。 4. まとめ  シミュレーションとC3CAを用いた線量評価により、Cu-64放出核種の線量を評価することに成功した。これにより、Cu-64を用いた標的アイソトープ治療のRBEを推定することができるようになった。, 第58回アイソトープ・放射線研究発表会}, title = {オージェ電子を使用した標的アイソトープ 治療に資する線量と RBE評価}, year = {2021} }