@misc{oai:repo.qst.go.jp:00083035, author = {小西, 輝昭 and 小林, 亜利紗 and 大澤, 大輔 and 及川, 将一 and Teruaki, Konishi and Alisa, Kobayashi and Daisuke, Ohsawa and Masakazu, Oikawa}, month = {Jun}, note = {⽣命の最⼩単位である細胞は、多種多様なストレスにさらされながらも、⾃らが⽣存するための傑出したシステムを有している。この細胞の⽣存戦略の解明は、⽣命科学における命題と⾔える。我々は、1.7MVタンデトロン加速器(HVEE社製)より加速された3.4MeV陽子線ビームを直径数μmにまで集束し、培養細胞の細胞核、細胞質など特定の部位へ照準照射が可能な陽子線マイクロビーム細胞照射装置SPICEを開発した。SPICEは、マイクロメーターの⾼分解能で細胞内への照準とその照射量を設定することが可能である。つまり、⾼分解能に時空間制御が可能なストレストリガーであり、このような特性は、シングルセルバイオロジー分野において非常に⼤きなアドバンテージと⾔える。 我々は、SPICEを活⽤し、細胞核(DNA)のみ、細胞質のみ、またはその両⽅へマイクロビーム照射することによって、細胞内空間分布に対する防御的な細胞応答の解析を⾏っている。⼀⽅で、細胞の⽣存戦略には、細胞集団的な防御機構が働いている。これまでに放射線がん治療の基礎研究としてヒトがん細胞・正常細胞間(異種細胞間)における放射線誘発双⽅向シグナリングの研究を⾏ってきた。これは、がん患部とその周辺組織をがん細胞と正常細胞が混在する培養細胞の系で模擬し、がん細胞のみにマイクロビーム照射することで、照射細胞から⾮照射細胞へシグナル因⼦が伝播する放射線誘発バイスタンダー効果、またはその逆のレスキュー効果のメカニズムの解明を⽬的とした研究を推進している。本発表では、SPICE-NIRS マイクロビームの装置概要ならびに最新の研究成果について紹介する。 本研究の一部は日本学術振興会 科学研究費補助金 (20K20636; 21H02875)の助成を受けて実施された。, 第33回タンデム加速器及びその周辺技術の研究会}, title = {陽子線マイクロビーム細胞照射装置SPICEで 実現する放射線誘発単一細胞応答解析}, year = {2021} }