@misc{oai:repo.qst.go.jp:00082990, author = {角南, 智子 and ルオ, ディ and 河野, 秀俊 and Tomoko, Sunami and Luo, Di and Hidetoshi, Kono}, month = {Jun}, note = {ヌクレオソームは真核生物のクロマチンの基本的な構造単位であり、約150bpのDNAがヒストン蛋白質に巻き付いた構造体である。遺伝子情報が読み出されるには、ヌクレオソームDNAがヒストン蛋白質から解離しなくてはならない。これまでの解析では、人為的な601配列などヌクレオソームが安定に存在するDNAで構成されたものでの解析がほとんどであり、DNAの配列依存性についてはよくわかっていない。我々は、+1 nucleosomeのentry siteにはA-tractを有する配列が多く、更にA-tractを有するnucleosomal DNAがMNaseによって切断されやすいことを見出した(Nucleic Acids Res. (2018) 46, 7124-37)。このような現象の分子メカニズムを明らかにするために、我々はentry/exit siteにA-tractを含むDNAでヌクレオソームを再構成し、FRET解析を行っている。nucleosomal DNAの特定の2か所を2種類の蛍光色素で修飾し、TCSPC法を用いて蛍光寿命を測定することによって蛍光分子間の距離を求めた。その結果、A-tractを含む配列であっても、低塩濃度では(一価カチオン濃度が0-350mMの場合)、601配列と同様にDNAが閉じた状態を取っていること、しかしながら、A-tractを含む配列は塩強度感受性が高く、塩濃度が上がると開いた構造が多くなることを見出した。以上、我々は、entry/exit siteにA-tractを有するnucleosomeでは、静電的な環境変化によって、DNAの解離がより引き起こされやすいことを明らかにした。, 第21回日本蛋白質科学会年会}, title = {ヌクレオソームDNA解離の配列依存性}, year = {2021} }