@misc{oai:repo.qst.go.jp:00082877, author = {宮田, 真里 and 高畑, 圭輔 and 島田, 斉 and 三村, 將 and 樋口, 真人 and Mari, Miyata and Keisuke, Takahata and Hitoshi, Shimada and Masaru, Mimura and Makoto, Higuchi}, month = {Mar}, note = {【目的】ボクサー脳症に代表される反復性軽度頭部外傷の既往を有するアスリートの後遺症の1つに、視覚性記憶障害がある。その病態基盤に、乳頭体の変性や萎縮の関連が示唆されている。今回我々は、反復性軽度頭部外傷の既往を有するアスリートの脳形態の特徴をVoxel-based morphometry (VBM) により全脳から探索し、さらに乳頭体容積や視覚性記憶検査のスコアとの関連についても評価した。 【方法】反復性軽度頭部外傷の既往を有するアスリート27名 (男性24名、43.9±10.9歳、プロボクサー18名、キックボクサー3名、プロレスラー2名、他4名) 、および年齢・性別を調整した22名の健常対照者 (男性19名、44.4±14.2歳) に対して3T MRI装置を用いてMPRAGEを撮像した。VBMはSPM12で行い、有意水準はpeak level p<0.001(未補正)およびcluster level p<0.05 〔Family Wise Error (FWD) 補正〕 に設定した。乳頭体容積はITK-snapを用いて測定し、視覚性記憶の評価にはRey-Osterriethの複雑図形検査の遅延再生課題 (ROCFT-DR) を用いた。 【結果】アスリート群では健常対象群と比較して、(乳頭体を含む) 間脳腹側、視床前方に有意な容積減少を認めたが、有意に増加した領域を認めなかった。その領域内で、アスリート群のROCFT-DRスコアは間脳腹側のボクセルと、乳頭体容積 (アスリート群 vs. 健常対照群 = 143.6±54.4 vs. 227.9±30.6 mm³) は、間脳腹側の他、視床前方のボクセルに正の相関を認めた (all FWE-corrected p < 0.05) 。 【結論】反復性軽度頭部外傷の既往を有するアスリートにおける脳形態の特徴として、Papez回路の一部である乳頭体視床路に沿った容積減少があり、視覚性記憶検査のスコアに関連した。, 第23回日本ヒト脳機能マッピング学会}, title = {反復性軽度頭部外傷の既往を有するアスリートにおける脳形態の特徴と視覚性記憶障害との関連}, year = {2021} }