@misc{oai:repo.qst.go.jp:00082626, author = {山田, 裕 and 柿沼, 志津子 and 森岡, 孝満 and 臺野, 和広 and 金, 小海 and Yutaka, Yamada and Shizuko, Kakinuma and Takamitsu, Morioka and Kazuhiro, Daino}, month = {Feb}, note = {背景:放射線による甲状腺がんの生物学的特異性を調べ、特に低線量率の放射線に連続被ばくした場合の甲状腺がんリスクやその作用機序を明らかにすることは、福島における小児甲状腺がんの原因を理解する上で必要である。 目的:実験動物を用い、放射線被ばく、特に低線量率連続被ばくによる甲状腺発がん影響を明らかにし、放射線被ばくにより誘発される甲状腺がんのリスク評価のための基礎情報を得ることを目的とする。 方法:(1)ガンマ線(高線量率一回、低線量率連続)を照射したB6C3F1雌雄マウスに(1週齢、及び7週齢照射)誘発された甲状腺腫瘍の病理解析を行い、その線量効果関係、線量率依存性、照射時年齢による違いを調べる。(2)甲状腺腫瘍モデル動物であるBRafCA; TPO-Cre-ERT2マウスを用い、BRaf遺伝子変異により誘発される甲状腺腫瘍と修飾要因としての放射線照射との関連性を調べる。 結果・まとめ: ・B6C3F1マウスにおいて放射線照射により甲状腺に腫瘍病変が増加し、「過形成」から「腺腫」、「腺癌」まで段階的に変化する像が観察された。・甲状腺腫瘍の発生頻度は線量依存性に増加し、相対リスクは1週齢照射で4.6/Gy、7週齢照射1.4/Gyであり、1週齢で3.3倍高く、照射時年齢依存性が見られた。・1週齢からの連続照射では、リスクが4.6/Gyから1.3/Gyに低下し、線量率効果がみられた。 ・甲状腺腫瘍の発生時期は線量に依存して早まる(潜伏期が短縮する)傾向が見られた。 ・甲状腺腫瘍モデル動物であるBRafCA; TPO-Cre-ERT2マウスにおいて、生後3日齢にタモキシフェン投与によりBRAF変異を生じさせると、8-14週後に甲状腺腫瘍が発現することを確認した。 ・非照射群と比較することにより照射群に特異的な変化をマーカーとして抽出し、どの様な因子が放射線誘発小児甲状腺がんの発がん過程の修飾に関与するのか調べる予定。, 第2回 放射線災害・医科学研究拠点 ワークショップ}, title = {実験動物における低線量率放射線被ばくによる甲状腺発がん}, year = {2021} }