@misc{oai:repo.qst.go.jp:00082586, author = {岩澤, 英明 and Hideaki, Iwasawa}, month = {Mar}, note = {光電子分光は、固体中の電子状態を直接的に決定できる強力な手法であり、先端的な光電子分光装置の開発が世界的に進められている。例えば、スピン検出器を利用することで電子のスピン状態を観測できるスピン分解光電子分光[1-2]、ポンプ・プローブ測定により電子状態の励起状態・緩和過程を観測できる時間分解光電子分光[3]、さらには、入射光を微小集光することで、局所領域の電子状態を観測できる顕微光電子分光(マイクロ・ナノ光電子分光)[2-4]が先端的な光電子分光装置として挙げられる。次世代放射光施設においても、スピン分解光電子分光とナノ光電子分光の特性を兼備する世界初となる「ナノ・スピン光電子分光装置」の建設が予定されている。「角度分解光電子分光による量子マテリアル研究」のサブグループ[5]では、ナノ・スピン光電子分光装置の円滑な開発と利用を目指して、国内外の顕微光電子分光装置の利用研究と高効率のスピン検出器の開発をプロジェクトの目的としている。  本講演では、まず、顕微光電子分光の利用研究に必須となる3Dマイクロスコープについて、導入経緯について説明する。続いて、顕微光電子分光の高度化に向けた、機械学習を用いた空間データ解析方法の開発状況について報告する。最後に、来年度の研究計画について紹介する。 来年度は、3Dマイクロスコープを利用した顕微光電子分光実験を計画している。今年度に引き続き、国内外での放射光利用実験が円滑に進められない可能性も考えられるが、リモート実験等も含めて柔軟に対応したい。その他、機械学習を用いて、実空間光電子3Dトポロジー像の構築を目指した解析手法の開発を進める。また、電極付き試料ホルダーを利用したオペランド光電子分光測定や、マルチチャンネルスピン検出器を活用した高効率スピン光電子分光装置の開発に着手する予定である。, 未来ラボ2020年度第二回研究会}, title = {ナノ光電子分光と空間データ解析}, year = {2021} }