@misc{oai:repo.qst.go.jp:00082495, author = {北野杏奈 and 飯國慎平 and 渡邊裕之 and 玉田, 太郎 and 小野正博 and Taro, Tamada}, month = {Mar}, note = {【背景】近年,がん治療において免疫チェックポイント阻害剤(ICI)が注目されている.しかし,治療効果の有無の判別には長期的な経過観察が必要とされていることから,治療効果を早期に予測し得るバイオマーカーの開発が求められている.グランザイムBはキラーT細胞から放出されるセリンプロテアーゼであり,その生体イメージングがICIの効果予測に有用なバイオマーカーとなる可能性が示唆されている.本研究では,グランザイムB阻害剤のテトラペプチド構造にsuccinimidyl iodobenzoate (SIB)を介して放射性ヨウ素を導入した [123I]IB-1~4を設計し,グランザイムBを標的とする核医学イメージングプローブの開発に関する基礎的評価を行った. 【方法】グランザイムB を用いた結合阻害実験によりグランザイムBに対するIB-1~4のIC50を算出した.[125I]IB-2はペプチドを[125I]SIBと反応させることにより作製した.[125I]IB-2について,マウス血漿におけるインビトロでの安定性を評価した.さらに,2週間のICI治療を行ったCT-26腫瘍移植モデルマウスを用いて体内放射能分布実験を行った. 【結果・考察】グランザイムB結合阻害実験において,IB-1,2はグランザイムB阻害剤であるAc-IETD-CHO (172.2 nM)と同等なIC50 (613.8, 266.5 nM) を示し,グランザイムBへの結合性が示された.一方,IB-3,4はグランザイムBへの結合性を示さなかった.[125I]IB-2は放射化学的収率21%で得られ,放射化学的純度は95%以上であった.また,[125I]IB-2は血漿中で2時間経過後も95%以上が安定であることが示された.一方,ICI治療マウスを用いた体内放射能分布実験では,投与1時間後で腫瘍への集積(0.88% ID/g)が認められたが,非治療群における集積(0.71% ID/g)と比較して有意な差が認められず,腫瘍/血液比は0.66であった.以上より,[125I]IB-2はインビトロでグランザイムBへの結合性を示したが,体内挙動の改善が必要であることが示唆された., 日本薬学会第141年会}, title = {免疫チェックポイント阻害剤の効果予測に資するグランザイムB標的核医学イメージングプローブの開発:新規放射性ヨウ素標識テトラペプチドの合成と評価}, year = {2021} }