@misc{oai:repo.qst.go.jp:00082410, author = {尾田拓之慎 and 岩澤, 英明 and 小澤秀介 and 矢野力三 and 柏谷聡 and 笹川崇男 and F. Schwier, E. and 島田賢也 and 橋本信 and Lu, Donghui and 木村昭夫 and Hideaki, Iwasawa}, month = {Sep}, note = {銅酸化物が示す高温超伝導のメカニズムの解明に向けて、角度分解光電子分光(ARPES)を用いた多体相互作用の評価が広く行われている。La 系銅酸化物 La2-xSrxCuO4(LSCO)は、結晶構造の3 次元性が高いために良質な ARPES スペクトルの取得が困難な系であったが、装置性能等の向上とともにスペクトルの質が改善し、より精度の高い多体相互作用の評価が可能となってきた。近年では、フェルミ準位近傍の電子の散乱確率が、エネルギー・波数に依存して、フェルミ液体的振る舞いから逸脱することが報告された[1]。一方、我々も高分解能 ARPESにより、広エネルギー領域のバンド分散を検証し、反強磁性のスピン揺らぎのエネルギースケール(約 0.3eV)で電子・電子相互作用由来と考えられるバンドの繰り込みが特徴付けられることを見出した。しかし、フェルミ準位近傍のバンドに働く相互作用を理解するためには、電子・電子相互作用だけでなく、電子・ボゾン相互作用を始めとした、その他の相互作用を含めた考察が必要である。そこで本研究では、フェルミ準位近傍における LSCO の多体相互作用の働きを明らかにすることを目的として、最適ドープ LSCO(x=0.15)の高分解能 ARPES 測定を行った。実験は広島大学 放射 光科 学セ ン ター 及び スタ ンフ ォ ード放射光施設にて行った。図 1(a),(b)は、それぞれノード方向のARPES イメージと運動量分散曲線(MDC)の解析から決定したバンド分散(丸)である。ここで電子・ボゾン相互作用を含まないとするバンド分散を二次関数により仮定し(図1(b):実線)、実験で得られたバンド分散との差分を取ることで、電子・ボゾン相互作用を主に反映すると考えられる自己エネルギーの実部を導出した(図 1(d))。図中の矢印で示すように、特徴的な構造が約 30meV・70meV に存在することから電子とボゾンの結合が強く示唆させる結果が得られた。本講演では、より詳細な自己エネルギー解析から、電子・ボゾン相互作用の起源についても議論を行う。, 日本物理学会・2020年秋季大会}, title = {銅酸化物高温超伝導体La(2-x)SrxCuO4の多体相互作用の評価}, year = {2020} }