@misc{oai:repo.qst.go.jp:00082407, author = {岩澤英明 and Dudin, Pavel and 乾京介 and 増井孝彦 and K. Kim, Timur and Cacho, Cephise and Hoesch, Moritz and Hideaki, Iwasawa}, month = {Sep}, note = {イットリウム系銅酸化物高温超伝導体(YBCO)は、2 次元 CuO2 面に加えて、1 次元 CuO鎖が c 軸方向に積層する特徴的な系である。しかし、YBCO 系は劈開面に CuO 鎖層・BaO層と異なる終端面が混在するために、角度分解光電子分光(ARPES)を用いた電子状態の研究は容易ではなかった。そこで我々は、Diamond Light Source (I05)において開発した、サブミクロンに微小集光した入射光を用いた nano-ARPES 装置を活用することで、YBa2Cu4O8(Y124:Tc~82 K)の終端面に依存した電子状態の観測や表面再構成の終端面依存性を明らかにすることに成功している。一方、このような空間分解の ARPES 実験では、膨大な測定データから、実験目的に合致した測定点を、効率的かつ適切に決定することが必要である。そこで本研究では、空間分解の ARPES データ解析に基づいた終端面評価方法の検討を行った。図 1 に一般的な評価方法を例として示す。Y124 のフェルミ面は CuO 鎖と CuO2面由来の 2 種類のバンドにより構成される。本研究で着目した ГY 方向では、これらのバンドが異なるエネルギー・波数分布を示すため、ARPES 強度を異なるエネルギー・波数の範囲で積分することにより、CuO 鎖(CuO 終端面)・CuO2 面(BaO 終端面)からの信号を強調した空間分布を得ることが出来る[図 1(c), (d)]。また、これらの空間マップを規格化し、差分を取ることで、CuO・BaO 終端面の空間分布を表すことが出来る[図 1(e)]。本講演では、このような従来型の解析手法と、K-Means 法などを用いた空間分解型 ARPES データのクラスタリングに基づいた解析手法を比較・検討し、終端面評価に関して議論する。, 日本物理学会・2020年秋季大会}, title = {銅酸化物高温超伝導体YBa2Cu4O8のnano-ARPES}, year = {2020} }