@misc{oai:repo.qst.go.jp:00082397, author = {福原, 潔 and 中西, 郁夫 and 大久保, 敬 and 今井, 耕平 and 水野, 美麗 and 松本, 謙一郎 and 大野, 彰子 and Ikuo, Nakanishi and Kei, Ohkubo and Kohei, Imai and Kenichiro, Matsumoto and Akiko, Ohno}, month = {Mar}, note = {本研究では、寿命の延伸作用やアルツハイマー病の予防作用で注目されているフィセチンの高機能化を目指して、カテコール構造のオルト位にメチル基を導入したモノメチル体およびジメチル体を合成し、ラジカル消去活性とそのメカニズムを明らかにした。 メチルカテコールを出発原料とし、Alger-Flynn-Oyamada反応を用いてフラボノイド骨格を合成後、脱保護してモノメチル体(2'-メチル体: 1、5'-メチル体: 2)および2',5'-ジメチル体(3)を得た。これらの化合物について、活性酸素のモデル化合物であるガルビノキシルラジカルに対する反応の速度論的解析を行い、ラジカル消去活性を求めた。その結果、フィセチンはメチル基を導入するとラジカル消去活性が増大し、特に2が最も強力な活性を示した。分子軌道計算により最安定化構造を求めたところ、2は分子全体の平面性が保たれているが、1および3は2'-メチル基の立体障害によりAC環に対してB環が大きくねじれた構造を示した。強力なラジカル消去作用を有する2のO-H結合の解離エネルギー(BDE)とイオン化ポテンシャル(IP)は、これらの化合物の中でどちらも最小の値を示した。また、これらの化合物のラジカル消去活性はIPと良好な負の相関を示すことから、ラジカル消去反応は一電子還元反応で進行していることが明らかとなった。 以上、フィセチンのカテコール構造のオルト位にメチル基を導入すると強力なラジカル消去作用を示した。平面性の高い2はラジカル消去反応の過程で一電子移動反応によって生成するラジカルカチオンが分子全体に非局在化するため、最も強力なラジカル消去活性を示すことが考えられる。, 日本農芸化学会2021年度大会}, title = {C-メチルフィセチンのラジカル消去作用}, year = {2021} }