@misc{oai:repo.qst.go.jp:00082383, author = {前川, 雅樹 and 宮下, 敦巳 and 河裾, 厚男 and Masaki, Maekawa and Atsumi, Miyashita and Atsuo, Kawasuso}, month = {Dec}, note = {スピン偏極ポジトロニウム飛行時間測定(SP-PsTOF)法は、物質最表面において電気伝導に寄与する電子のみのスピン偏極状態を得られる新しい表面解析手法である。我々はこれまで培ってきたスピン偏極陽電子ビーム技術を活用し、SP-PsTOF測定装置の開発を進めている。22Na線源により生成したスピン偏極陽電子ビームを静電偏向して横偏極化し、試料に打ち込む。このとき放出される二次電子の検出時刻と、Ps消滅ガンマ線の検出時刻との時間差からPs放出エネルギーを算出する。このPsエネルギースペクトルの中で最速の成分がフェルミ面直下に存在する電子を用いて生成されたPsの成分となる。電磁石(0.05 T)によりスピン平行/反平行の2通りで試料を磁化し、それらのTOFスペクトルの差分からSP-PsTOFスペクトルを得て、さらにスピン偏極率へと変換する。本装置を用いて得られたニッケル薄膜表面のSP-PsTOFスペクトルは、フェルミエネルギー近傍で負の偏極率を示した。さらに、第一原理計算によって得られた電子状態密度の差分強度を、装置のエネルギー分解能でコンボリューションしたものは、実験値をよく再現した。現在、計数率との兼ね合いを調整しながらエネルギー分解能の向上を図っている。同時に、磁性材料表面の電子スピン偏極率測定を順次進めて行く予定である。, 京都大学複合原子力科学研究所専門研究会 「陽電子科学とその理工学への応用」}, title = {スピン偏極ポジトロニウム放出エネルギー測定法による最表面電子スピン偏極率のエネルギー分解}, year = {2020} }