@misc{oai:repo.qst.go.jp:00082382, author = {山田, 智子 and 鷹野, 陽弘 and 杉田, 健人 and 岩瀬, 彰宏 and 前川, 雅樹 and 河裾, 厚男 and 堀, 史説 and Masaki, Maekawa and Atsuo, Kawasuso}, month = {Dec}, note = {金属ナノ粒子はその結晶性の低さから量子効果と呼ばれる電子状態に特異な性質を発現する場合がある.その性質から触媒活性,磁性などを持つ新規機能性材料として注目されている.固体内のナノ粒子も同様な特性を示すことがある.イオン照射では原子と高密度エネルギーを同時に注入するため,条件によっては照射のみで注入原子が析出することがある.一般的に粉体ナノ粒子は表面プラズモン共鳴(SPR)と呼ばれる特徴的な光吸収を示すことが知られているが,透明ガラスへのイオン照射によってガラス内にナノ粒子が生成した場合も同様にSPRが観測されることがわかっている.しかし,固体ガラスへのイオン照射ナノ粒子同時合成はその生成過程や生成粒子の特性など不明な点が多い.本研究では透明な SiO2アモルファスガラスに二種類の金属イオンを同一マトリクスに二重照射し,合成したナノ粒子の光学特性と構造について検討した.ターゲット材は透明なSiO2アモルファスを使用し,TIARA のイオン注入器にてイオン堆積深さが等しくなるようにエネルギーを調整したAgイオンとNiイオンを同一マトリクスに対し室温照射した.イオン照射後の試料の光学特性について紫外可視分光(UV-vis)測定を行なった.また,陽電子消滅測定,X 線光電子分光(XPS)による測定でナノ粒子の構造や局所状態について評価解析を行なった.一般的にNi粒子は近紫外線領域にSPRピークを示すが,UV-vis 測定による光吸収スペクトル測定ではNi単体イオン照射した試料では確認できなかった.この照射では極めて微小なクラスター程度のサイズにしか成長していないため吸収ピークが小さいと考えられる.一方,Ag イオン照射後の試料にはAgナノ粒子特有のSPRピークが見られ、二重イオン照射後の表面プラズモン吸収スペクトルはAgおよびNiのみの照射スペクトルとは異なった.Ag照射とNi照射の線形結合SPRスペクトルはAgのSPRピークプロファイルと一致せず,二重照射により生成したナノ粒子が単体のAgナノ粒子およびNiナノ粒子のいずれとも合致しない状態であることを示しており,合金化したことを示唆している.Ag-Niは本来、熱平衡状態図上では室温で固溶しないが,照射によって合金化したと考えられる., QST 高崎サイエンスフェスタ2020}, title = {SiO2ガラスへのAgとNiの二重イオン照射合成したナノ構造体による光吸収特性}, year = {2020} }