@misc{oai:repo.qst.go.jp:00081994, author = {西村, 勇姿 and 藤原, 正澄 and 湯川, 博 and 馬場, 嘉信 and Yushi, Nishimura and Hiroshi, Yukawa and Yoshinobu, Baba}, month = {Dec}, note = {細胞内において,核やミトコンドリアなどの細胞小器官は, 複雑な化学反応を伴う固有の機能を担っている.あらゆる化学反応は発熱・吸熱過程を伴うため,細胞内の温度分布は活性部位や細胞小器官の機能を反映しているとも言える.したがって,細胞内の温度分布が分かれば細胞機能に関する理解の助けになると期待される.近年,蛍光イメージング技術を基盤とした細胞内の温度を測定する手法がいくつか考案され,細胞全体や細胞小器官ごとの温度差などが報告されている.我々はこれまでに蛍光ナノダイヤモンドや量子ドットなどの量子センサーを用いて局所温度を計測する装置開発を行ってきた.今回,再生医療の分野で盛んに研究が進められている幹細胞に量子センサーを導入し,環境温度の変化に対する幹細胞の応答を調べた.  量子ドットの蛍光スペクトルのピークは温度に依存し,そのピークシフトを読み取ることで温度変化が測定可能となる.対象とする幹細胞にはマウスの脂肪由来幹細胞(Adipose-derived Stem Cells: ASC)を選択し,アルギニンが直鎖に8個連なった膜透過性ペプチドであるオクタアルギニンを用いて量子ドットをASC内に高効率に導入した.培地全体の温度を変化させることでASCに対してヒートショックやコールドショックを付与したときの細胞内温度を測定したところ,培地の温度変化と比較して細胞内の温度変化は小さいことが分かった.恒温動物の体温は, 外気温の変化によらず常に37℃付近に保たれているが,この結果は熱産生などにより一細胞レベルで環境温度変化に抗っている可能性を示唆するものである., 量子生命科学会第2回大会}, title = {量子ドットを用いた計測による幹細胞内温度の環境依存性}, year = {2020} }