@misc{oai:repo.qst.go.jp:00081874, author = {谷, 幸太郎 and 五十嵐, 悠 and 金, ウンジュ and 古渡, 意彦 and 飯本, 武志 and 栗原, 治 and Kotaro, Tani and Yu, Igarashi and Eunjoo, Kim and Munehiko, Kowatari and Takeshi, Iimoto and Osamu, Kurihara}, month = {Jun}, note = {1. はじめに  原子力災害等によって環境中に放射性核種の放出された場合は、公衆の内部被ばく線量評価のために大規模な体外計測を実施することがある。福島第一原子力発電所事故後には、131Iを対象としたNaI(Tl)サーベイメータによる甲状腺計測が限られた人的・物的資源の中で実施された。また、国内に数多くの全身カウンタが導入され、中長期的に134, 137Csを対象とした測定も実施された。過去の研究で、国内に普及した立位型全身カウンタであるFASTSCAN(米国キャンベラ社製)が131Iを対象とした甲状腺計測にも有用であることが示され[1]、将来の原子力災害への活用が期待される。しかし、空間線量率が上昇している災害初期の大規模な測定では、事前に体表面汚染を完全に取り除くことが困難な状況も想定される。本研究では、FASTSCANによる計測結果から、体表面汚染が存在していることを考慮した131Iの甲状腺残留量の評価手法について、人体数値ファントムを使用した放射線輸送計算により検討した。 2. 方法 放射線輸送計算コード(MCNP ver. 6.2)を使用してFASTSCANをモデル化し、ICRP成人男性ファントムの甲状腺残留量及び体表面汚染に対する上部及び下部検出器の計数効率(131I, 364 keV)を計算した。体表面汚染の部位として、頭部、体幹部、上肢及び下肢を想定した。福島での事故後のFASTSCANによる131Iの検出事例を対象とし、測定値に伴う典型的な不確かさとして幾何標準偏差(Scattering factor)1.2を想定した分布に対して、汚染部位ごとに10万回ずつ上部及び下部検出器の計数率をサンプリングし、上部及び下部検出器の計数効率との関係から甲状腺残留量及び体表面汚染の放射能を算出した。 3. 結果  各汚染部位に対して算出した甲状腺残留量の度数を合算した確率分布を得た。確率分布から甲状腺残留量の上限値(例えば、95パーセンタイル値)を評価することで、汚染部位を特定することなくスクリーニングレベルとの比較が可能となることが期待される。, 日本保健物理学会第53回研究発表会}, title = {立位型全身カウンタによる甲状腺中131I計測における体表面汚染の考慮}, year = {2020} }