@misc{oai:repo.qst.go.jp:00081692, author = {八幡, 憲明 and Yahata, Noriaki}, month = {Sep}, note = {精神神経疾患の神経メカニズムについて理解を深めたり、新規の診断・治療法を開発するうえで、神経画像の重要性が高まっている。特に近年は、機能的MRI(fMRI)によって、安静状態の脳活動に疾患特異的な同期パターン(機能的結合)を見いだし、これを疾患バイオマーカーとして臨床応用する可能性に関心が集まっている。再現性・信頼性のある知見を得るには十分なサンプル数が必要であるため、複数施設が連携して画像データや付随の臨床情報を多数例集積し、大規模な画像研究を推進する機運が国内外で見られる。fMRIに基づく機能的結合指標は、撮像装置の諸元や撮像条件の設定方法に加え、被験者への教示内容や撮像時の被験者の状態にも左右されることが知られている。これらの共変量(攪乱変数)の影響を低減させるためには、参画機関間でデータ取得のプロトコルを事前に統一すると共に、データ解析時に共変量を適切にモデル化する必要がある。本口演では、演者がこれまでに携わった多施設連携によるヒトおよび動物fMRI研究で行われたこれらの取り組みについて述べる。ヒト研究では、国内複数施設の安静時fMRIデータセットを用いて発達障害や気分障害など各精神疾患に特異的に関わる機能的結合を特定しこれを用いて健常対照群との自動判別を行う試み、および同一被験者が複数施設を巡回することで得られた安静時fMRIデータ(トラベリングサブジェクトデータ)を用いて機能的結合の施設間差を低減させる試み(ハーモナイゼーション)について触れる。また動物研究としては、国内外複数施設のマウス安静時fMRIデータセット(17セット)をもとに、デフォルトモードネットワークなどネットワーク構造の再現性を検討した国際連携研究を紹介する。本研究の一部はAMED国際脳 (JP20dm0307007, JP20dm0307008)、JST ERATO (JPMJER1801)の支援を受けた。, 第48回日本磁気共鳴医学会大会}, title = {Functional MRIに基づく多施設連携画像研究の現状と今後の展望}, year = {2020} }