@misc{oai:repo.qst.go.jp:00081538, author = {宮川, 尚久 and Miyakawa, Naohisa}, month = {Dec}, note = {霊長類腹側視覚皮質は、他者の顔や表情の認知に関わることが知られているが、既存のモデルは視覚皮質内の結合のみを考慮に入れてきた。しかし、近年、腹側前頭皮質など、他の領域のからのフィードバックの役割についても注目されている。本研究では、腹側視覚経路の社会性や情動に関わる視覚情報表現において、強い双方向性の結合を持つ扁桃体が及ぼす役割を特定することを目的とした。 非ヒト霊長類(マカクザル)に、最新の化学遺伝学(DREADDs; Nagai and Miyakawa et al, Nat Neurosci, 2020) による脳活動操作技術と、広範囲から神経活動を計測するECoG (Miyakawa et al., Cereb Cortex 2018)とを組み合わせ、表情の異なる顔画像(例、中立・恐怖・脅迫の表情をした顔)への腹側視覚皮質の神経応答が、扁桃体神経活動の操作によって受ける影響を評価した(図1)。扁桃体の神経活動の持続的賦活化により、①腹側視覚皮質における顔(図2)や顔表情に関わる情報が減弱すること、②顔表情に関わる情報が特に腹側視覚皮質の腹側・吻側領域でより減弱すること、③色や形といった非社会・情動性の神経情報表現には、有意な影響は見つからないこと、が分かった。 扁桃体の神経活動操作が、刺激提示時の個体の自律反応(瞳孔径)や行動(や選好注視時間)に及ぼす影響の評価も行ったが、こちらでは今のところ明らかな扁桃体操作の効果は見られていない。考えうる理由や改善点について、皆さまのご意見を頂戴したい。, 新学術領域「顔・身体学」第7回領域班会議}, title = {扁桃体神経活動が霊長類の顔認知・情動反応・視覚皮質神経活動に及ぼす影響}, year = {2020} }