@misc{oai:repo.qst.go.jp:00081521, author = {谷田部, 浩行 and 田村, 伊織 and 近藤, 洋平 and 高草木, 洋一 and 石田, 諒 and 山本, 和俊 and C. Krishna, Murali and 齋藤, 雄太朗 and 山東, 信介 and Yoichi, Takakusagi}, month = {Dec}, note = {核磁気共鳴法(NMR)は生体深部の標的分子を非侵襲的に検出することができる手法である。しかし、NMRは他の検出法と比較して格段に感度が低いという欠点を持つため、生体内に大量に存在する水以外の分子にNMRを応用することは依然として困難である。この欠点を克服するために、我々はNMRの感度を劇的に向上させる手法である動的核偏極法(DNP)に着目した。一方、ペプチドを配列特異的に切断するペプチダーゼは、シグナル伝達タンパク質の代謝、翻訳後修飾、細胞外マトリックスの分解といった様々な生命現象に関わっている。それ故、多くの疾患においてペプチダーゼの発現量や活性に異常が認められており、重要なバイオマーカーとして認識されている。特にアミノペプチダーゼは、がん、アルツハイマー病、高血圧症などの多様な疾患に関わることが報告されている。 ペプチドN末端の疎水性残基を特異的に切断する酵素であるアミノペプチダーゼN(APN)の活性を検出するDNP-NMR分子プローブとしてAla-NH2が報告されているが、この分子プローブは、酵素反応速度が小さく、酵素反応前後の化学シフト変化が小さいという二つの問題点により生体応用には至らなかった。最近、当研究室においてAla-NH2から構造展開することで、これら二つの問題点を改善した新たなDNP-NMR分子プローブを開発し、ヒト腫瘍担癌マウス中でAPNの活性を良好な感度で検出することに成功した。この新たな分子プローブは、i) 水溶性が高い、ii) 縦緩和時間が十分に長い、iii) 酵素反応速度が大きい、iv) 酵素反応前後の化学シフト変化が大きいというDNP-NMR分子プローブに必要な4条件を備えている。本研究では、この分子プローブのAPN認識部位を改変することで、様々なアミノペプチダーゼの活性を生体内で検出することを目的とした超偏極分子プローブの開発を行った。現在までに、ペプチドN末端の酸性残基を特異的に切断する酵素であるアミノペプチダーゼA(APA)に対するDNP-NMR分子プローブ候補の開発に成功した。さらに我々は、NMRが化学シフトによって複数の化学種を同時に分離して検出可能であることに注目し、複数のアミノペプチダーゼ活性を生体内で同時に評価することを目指している。これまでに、i)~iv)の4条件を損なうことなく、2種類の分子プローブを化学シフトによって同時に分離して検出するための分子設計を見出した。, 量子生命科学会第 2 回大会}, title = {量子超偏極−核磁気共鳴分子プローブによるアミノペプチダーゼ N 及びアミノペプチダーゼ A 活性の同時検出}, year = {2020} }