@article{oai:repo.qst.go.jp:00080363, author = {松本, 謙一郎 and 上野, 恵美 and 荘司, 好美 and 中西, 郁夫 and Kenichiro, Matsumoto and Megumi, Ueno and Yoshimi, Shoji and Ikuo, Nakanishi}, issue = {4}, journal = {放射線生物研究}, month = {Dec}, note = {水の放射線分解に起因して生じる活性酸素種(Reactive Oxygen Species: ROS)の定量測定とその生成密度の評価について、最近の著者らの研究成果について若干の解説を加えながらまとめた。著者らは、電子常磁性共鳴法(Electron Paramagnetic Resonance: EPR)によるROSの定量測定を実施し、その結果に基づいて放射線が生じるROSの空間的な生成メカニズムの解析を試みている。EPRスピントラッピング法に基づいたヒドロキシルラジカル(•OH)の生成量とその生成密度の評価を行ったところ、•OH はmmol/lレベルとmol/lレベルの2つの異なる局所濃度で生成している結果が得られた。高濃度の過酸化水素(H2O2)のクラスターがmol/lレベルの•OH の反応により生じていると考えられ、EPRレドックスプローブ法によりその生成密度の評価を行ったところ、X線照射で生成するH2O2クラスター間の距離が40-47 nmと評価できた。EPRレドックスプローブ法により酸化反応量の評価を行ったところ、LETが高い条件ではヒドロペルオキシラジカル(HO2•)の関与が小さくなることが予想された。初期活性種の生成密度の違いと酸素の有無により、後に続くROS生成反応が決まると言える。 キーワード:放射線、活性酸素種、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、スーパーオキサイド}, pages = {303--321}, title = {放射線が生成する活性酸素種の定量測定と生成密度の評価}, volume = {55}, year = {2020} }