@misc{oai:repo.qst.go.jp:00080204, author = {山田, 裕 and 飯塚, 大輔 and 臺野, 和広 and 今岡, 達彦 and 佐々木, 道也 and 岩崎, 利泰 and 甲斐, 倫明 and 鈴木, 啓司 and 田中, 聡 and 土居, 主尚 and 柿沼, 志津子 and Yamada, Yutaka and Iizuka, Daisuke and Daino, Kazuhiro and Imaoka, Tatsuhiko and Sasaki, Michiya and Iwasaki, Toshiyasu and Kai, Michiaki and Suzuki, Keiji and Tanaka, Satoshi and Doi, Kazutaka and Kakinuma, Shizuko}, month = {Jun}, note = {1. はじめに  放射線防護のためのリスク評価では原爆被爆者の疫学研究の結果が主に用いられているが、低線量・低線量率放射線被ばくによるリスクの定量的評価に直接結びつく放射線影響研究の成果は十分には得られていない。そのため低線量放射線リスクを含む放射線影響・防護に関する情報をまとめて評価し、研究課題を抽出したうえで、解決方策を企画する役割を持つ研究基盤を構築することの必要性が認識されてきた。欧州では、低線量影響研究の研究基盤であるMELODI (Multidisciplinary European Low Dose Initiative)が2009年に設立され、米国でもMELODIの国際連携の呼び掛けに応える形で、IDEA (International Dose Effect Alliance)の構築が提案され、2016年11月に第一回のワークショップがElectric Power Research Institute (EPRI)において開催された。さらに経済協力開発機構/原子力機関(OECD/NEA)は、昨年度から低線量放射線影響研究に関する専門家グループ(HLG-LDR: High-Level Group on Low-Dose Research)を立ち上げ、国際共同研究の支援・調整を担う機能を検討している。量研機構放医研では「放射線リスク・防護研究基盤準備委員会」を2016年に立ち上げ、今後解決すべき科学的研究課題を抽出し、その課題解決のために研究基盤に要求される機能と体制について検討し報告書*としてまとめた。2017年には、放射線防護や低線量放射線影響研究に係る専門家(国内の大学や関連研究機関等を含む)により構成される放射線リスク・防護研究基盤(PLANET)の運営を行う委員会を設置し、活動を継続している。 2. PLANETの活動と本セッションについて PLANETは「動物実験線量率効果検討ワーキンググループ」を設置し、「動物実験における線量率効果検討の基盤となる生物学的メカニズムに係わる文献のレビュー」をまとめると共に、「放医研の単回照射と環境研の連続照射の動物実験データの統合解析」を行っている。国外では、化学物質のリスクを効率的に評価する目的でOECD/NEAを中心に国際的に開発されてきた有害性発現経路(AOP: Adverse Outcome Pathway)を、低線量・低線量率放射線リスク評価に活用する研究も開始された。 本セッションではPLANETの概要と海外における研究基盤の現状の課題を紹介し、次いでワーキンググループの低線量率動物実験データ解析結果と文献レビューの概要、AOPを中心とした国外動向を紹介することにより、低線量・低線量率放射線被ばくによるリスクに関する課題解決に向けた意見交換を広く行いたい。 [参考文献] https://www.qst.go.jp/uploaded/attachment/2910.pdf, 日本保健物理学会第53回研究発表会}, title = {放射線リスク・防護研究基盤(PLANET)の取り組みと展望}, year = {2020} }