@misc{oai:repo.qst.go.jp:00079787, author = {相場, 俊樹 and 粕谷, 吾朗 and 篠藤, 誠 and 齋藤, 俊行 and 柿沼, 志津子 and Toshiki, Aiba and Goro, Kasuya and Makoto, Shinoto and Toshiyuki, Saito and Shizuko, Kakinuma}, month = {Mar}, note = {目的】放射線等の環境因子曝露がゲノムDNA変異だけではなくエピゲノム変化を引き起こし、それが記憶蓄積されることでがん発症の原因にもなることが示唆されている。本機構病院では重粒子線によるがん治療を実施しているが、患者の多くは中高年であり長年のエピゲノム異常蓄積が疾患発症および治療成績に影響を与えていると推測される。一方近年私たちは、手ごろな大規模高感度メチル化プロファイルング法であるMSD-AFLPを開発した。そこでこのMSD-AFLPをがんエピゲノム解析に適用することで、今まで検出することが困難であったがん発症者特有エピゲノム蓄積を炙り出し、診療情報との関連性を検討することにした。今回はその第一歩として、発症にエピゲノム変化の関与が示唆されている前立腺がんと膵がん罹患者血液細胞DNAゲノムのエピゲノム異常蓄積を健常者と比較するパイロットスタディを実施した。 【方法】前立腺がんと膵がん罹患者及び同年齢層の健常者(各N=3)から提供された血液DNAを用いてMSD-AFLP法によるメチル化解析を行った。 【結果・考察】前立腺がんと膵がん罹患者及び健常者との間で統計学的に有意なメチル化レベル差を示す複数のDNAゲノム部位が検出された。その中には、がん治療の重要な標的となっているEGFR上のCpGが含まれていた。また、これらメチル化変化CpG部位と変化量の関係を階層クラスタリング解析したところ、健常者群とがん罹患者群に分かれた。したがってがん罹患者の血中エピゲノム異常蓄積を検出できたと考えられる。今後解析数を増やして血中エピゲノム異常と診療情報の関連を検討することで、がんのエピゲノムマーカー探索、更にはエピゲノム変化による発症メカニズム解明が進むと期待される。, 日本薬学会第140年会}, title = {がん罹患者の血中エピゲノム異常蓄積探索のパイロットスタディ}, year = {2020} }