@article{oai:repo.qst.go.jp:00079725, author = {鄭, 建 and 王, 海 and 黄召亜 and Ni, Youyi and 青野, 辰雄 and Zheng, Jian and Aono, Tatsuo}, journal = {第68回日本分析化学会年会「展望とトピックス」}, month = {Sep}, note = {近年、環境放射能に関する研究だけでなく、原子力緊急時の対応や原子炉廃止措置の作業においても、迅速にアクチニドが定量できる分析法の検討が必要とされている。従来の試料分解法には、試料に硝酸、過塩素酸とフッ酸を加えた加熱する方法が用いられてきた。これは混合酸を用いるために、試料の熱分解や高温の溶融操作に長時間を要し、実験室やその施設への負担を考慮する必要もあった。試料の分解は、アクチニドの定量手順において最初のステップであり、慎重な操作が求められてきた。また溶融は高温のためにマッフル炉内で行われてきた。  そこで本研究では、環境試料及び放射性廃棄物中のネプツニウム-237(237Np)とプルトニウム(Pu)同位体を定量するための環境に優しい迅速分析法を確立した。本法は、低温フッ化水素アンモニウム(NH4HF2)溶融法に、フッ化カルシウム(CaF2)/フッ化ランタン(LaF3)共沈法、抽出クロマトグラフィーおよびICP-MS測定のための手順を組合せた。従来の溶融法は高温(600-1200℃)でマッフル炉が用いられてきたが、本法は市販のホットプレートを用いて、温度250℃で15分間の加温だけで、溶融が完了した。土壌、海洋堆積物およびコンクリート試料(0.5〜1g)を、開発した低温NH4HF2溶融法とクロマトグラフィーによる分離精製過程を組合せた結果、237NpとPu は70-90%以上の化学回収率が得られた。つまり試料から難溶性Puの抽出することができるだけでなく、約8時間で10サンプルの分析が可能となり、従来の試料分解法に比べて迅速に定量できることができた。また本法では、フッ化水素(毒物)を使用しないため、安全で環境に配慮した分析法と言える。}, title = {環境および廃炉試料中のアクチニドの迅速定量のためのフッ化水素アンモニウムを用いた低温溶融抽出法の確立}, year = {2019} }